あなたは、”セックス”が好きですか？

妻との間の「セックスの問題」が一番深刻だったころ。

僕の頭の中では、セックスに関することが大きなウェイトを占めていました。

それこそ、セックスに頭を支配されていた、と言っても過言ではない状態。

仕事をしていても、何をしていても、考えるのはそのことばかり。

やれ、次はいつできるんだろうかとか、もう出来なくなるかもしれないとか。どうやったら妻が応じてくれるようになるんだろうとか、いっそ他の人を求めてやろうかとか。ぐるぐる、ぐるぐる。

そのころ、妻に「何をしているときが一番幸せ？」と聞かれて、「セックスをしているとき」と答え、ドン引きされました。こちらとしては、「あなたとのセックスがそれほどまでに大事なんだ」と伝えたつもりでしたが、向こうからすれば「それしかないのかよ」だったのでしょう。

その頃の僕は、口では「自分にとってのセックスとは、生きる為に必要なこと。とても大事なこと。」だと言っていながら、頭の中のどこかで「こんなに性のことばかり考えている自分はおかしい」とか、「こんなにセックスにこだわるのは恥ずかしいこと」と思っていました。

だから、自分でするときにもとにかくコソコソして、楽しむ、なんて感覚はまるでなかったし、自分の欲求が高まってきたときに素直にそれに応じる、なんてことを考えてもいませんでした。

変ってきたのは、１年半くらい前からかな。きっかけは、、、何だったか。ちょっと忘れてしまったけれど。それ以前は自分でするにしても「妻との間とする可能性」とか、そんなのを考えたりしていたけれど、もうバカバカしくなって、「自分がしたいときにする」でいいや、となって。

どうせするのなら、しっかり興奮できるようにしようと気に入った動画を見たりして、きちんと「性の衝動」に向き合うようになってから、状況が変わってきて。

あぁ、自分は口では大事と言いながら、実は「性」の衝動を「恥ずかしいこと」「すべきではないこと」だと考えていたのだなぁ、、と理解できたのでした。と同時に、ようやく「セックスが大好きな自分」を受け入れることが出来るようになったのだと思います。

そこからは、頭の中をセックスのことで支配されることが無くなりました。きちんと他のことに集中できるようになりましたし、他のこともきちんと楽しめるようになりました。

今、パートナーとのセックスが無くて苦しんでいるあなたに。「セックスは、好きですか？」と問うてみたいです。

どうでしょうか？胸を張って、「好きです！」「大事です！」って答えることが出来ますか？

そして、それは心から言えていることでしょうか。

心の中に、罪悪感を感じていたり、実は嫌悪感を持っていたりしても、そのことを責める必要はありません。日本における性教育の実情を考えれば、それは致し方ないこと。

時間をかけて、受け入れられるようになればいい。

そして、恥ずかしくて「好きだ」と言えない場合には。その「恥ずかしい」という気持ちも否定する必要はない。「あぁ、自分はそんな風に思っているんだなぁ、、」と受け止めてあげればいい。

焦る必要はないと思います。一番大事なのは、自分自身にきちんと注意を向けてあげることではないかなぁ。