日曜、本当に台風か、嵐か、といった感じで荒れたおかげか、妻は大分落ち着いて、月曜の夕飯は家族で和やかに囲むことが出来ました。
子供たちが寝た後、数日前の喧嘩の翌日に娘から「パパとママは喧嘩を良くするけど(急に離婚せんよね?)」と言われたときのリアクションについて、妻から指摘されました。「顔が強張ってたよ」と。
どう返そうかな、と思ったけれど、「タイミングが悪いかったよ」とぼやかしました。何もかも正直に話すのが、正解ではないと思ったので。
そこから、夫婦の関係性の話に。最近、不倫や離婚が増えているのは「人間の脳が衰えていっているからじゃないか」という妻。
そうではないと思う。
人間が、今の人間に近い種族になって、1万年ほど。その間の大半は、人間の男女は「乱婚的」な性生活を送ってきた。今のように一夫一婦で、且つ一生一人の相手と添い遂げるようになったのは、わずか100年ほどの間の話。それ以前は、例えば平安時代の貴族は「超乱交」ともいえるほど「誰とでも」交わったし、戦国時代から江戸時代にかけての離婚率は、今の数倍にも上ると言われている。それに、「夜這い」と言われる風習は昭和初期まで農村に残っていて、「決まった相手とずっと添い遂げる」というのは人間の脳の仕組みから言うと、実は難しいことなんだよ。
「それは、私とあなたとの結婚を否定するようなものじゃない?」
う~ん。だからこそ、夫婦でいるためには努力が必要なんじゃないかな?
そんなもんかな、と妻はちょっと納得いかない様子。
そうだろうね、納得はいかないだろう。ずっと「夫婦というものは、決めた相手と寄り添うのがあたり前」という風に僕らは教えられてきたから。それが正しい姿だと、信じて疑わないのが当然だ。
何も、不倫や浮気を肯定するつもりはない。
でも、自分達の脳の中に、そういうプログラムがある、ということは知っておいた方が良い。
そして、夫婦というものは、上手くいかなくてもおかしくはない。だからこそ、努力をして寄り添っていくものなのかもしれない。
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