動揺

「その後」のお話し
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今の会社、今の仕事に移ってから、滅多に行かなくなったエリアに打合せで行くことになった。

そこのエリアには、その近所で評判のスイーツ店がある。

営業マンだったころ、何年かそのエリアを担当していて、そのお店で2回ほどケーキを買ったことがあった。

そのお店の名前に、妻の名前が入っているから、が最初の理由。

妻を喜ばせたい。そんな純粋な気持ちだった。

もう何年もそのエリアに行ってはいない。噂によると、そのお店は移転したらしい。

打合せの場所に向けて実際に走ってみると、元あった場所は建物がそのまま残り「移転しました」の看板。

少なからず、動揺している自分に気付く。

あの頃は、あんなに「喜ばせよう」と思っていた。お店の看板を見てパッと思いつくほど。

今よりお金を持っていなかったので、確か一切れだけしか買わなかった。

「喜ばせよう」「喜んでもらえるかな」のワクワク感は、その後「どうせ喜んで貰えない」という失望感に変り。

あの気持ちは、どこに行ったのだろう。 どこに落としてしまったのかな。

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打合せからの帰り道。行きと違う道を通って帰る。図らずも移転した「そのお店」はそっちの道沿いにあった。何倍も大きく、立派になって。

また、動揺する。買って帰るか?自分の中にあるモヤモヤを落ち着かすためにも。

意を決して、駐車場に車を入れる。

だが、お店は定休日。

誰もいない空っぽの駐車場。

運転席で1人、思わず、笑ってしまった。

今の自分の気持ちを、そして今の夫婦の状態を象徴しているようで。

思わず、笑った。

コメント

  1. はな より:

    すなおさんの近況を知れて本当に良かったです。
    もう何年も前にコメント欄で少しやり取りさせて頂いた者です。
    私は女性でレスられてる妻の立場ですが、夫婦関係に対する考え方が、ものすごく似ていて、他人事とは思えずにいたので、1年ぐらい?更新されてなかったと思うのですが少し心配してました。
    でも、パートナーと出会えて満たされてるとの事聞けてほっとしました、願わくば波乱がないようにと祈ります。

    さて、私は婚外パートナーではなく、生まれて初めて「推し」、それも心から愛せる推しと言う存在が出来て、推し活でとても充実しており(ある意味笑っちゃいますけど)夫婦問題は横に置いています、
    というかやはりダメなものはダメな境地に達して完全に「何も期待しない」ところまで到達しました。最後はあきらめしかないのですねー

    わたしはこれから許される限り、イタイ追っかけおばさんとして生きていってやろうと思ってます、旦那にはしっかりお金の面倒は見てもらいます(笑)

    すなおさん、幸せでいてください!

    • すなお より:

      はなさん、ご無沙汰しております。
      コメント、ありがとうございます。

      ご心配をお掛けし、申し訳ありません。
      婚外のパートナーと巡り会ってからは、
      夫婦のレスについて語れる立場ではないな、という思いもあり、
      ブログは休止状態にあります。

      「推し」との出会いで、充実した日々をお過ごしとのこと、
      形は違えど、夫婦間の関係で悩む日々から解放されて、よかったですね。

      お互いに、幸せに生きていきましょう。

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