思わずため息

「レス」の克服
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妊婦体験で父親たちが発した『信じられない言葉』 想像力の欠如に「ありえない」の声

この記事を読んで、思わずため息が出た。

「信じられない言葉」「あり得ない」という、この記事が期待するリアクションではない。

「自分の期待したリアクション」を得られない相手を「想像力の欠如」「あり得ない」と切り捨て、悪者にして晒し者にして、鬼の首をとったかのように勝ち誇るその態度に、である。

こういう「態度」が、男女間の不毛な諍いを助長するのに、と。

恐らく、この講習会で「疑似体験」を企画した方々が、そして、妊婦である妻たちが、夫たちに期待したのはきっと、「こんなに重い状態になって、妊娠って大変だな!妻をいたわらないとダメだな!」というリアクションであっただろう。

しかし、世の中大人として生きてきたのであれば、ある一定数、自分の理解の及ばない相手がいることを理解しておくのは必要なことではないのだろうか。

この記事中に登場する男性たちの多くは、「妊娠で女性は大変なの!」という主張に対して「反発」してこのような態度や言動になった人達ではないかと思う。

確かに、男の自分から見ても、彼らに「もう少し考えろよ」と思わないでもない。

しかし、「こんなに大変なのよ!」「重くて大変なんだから!」と連呼されたときに、「女ばっかり大変だ大変だって言うなよ!」と反発したくなる男が出てくる可能性は有る。

自分と同じ状態を味わわせれば、きっと分かるはず。そんな風に「勝手に」思い込んで、思い通りに相手が動かなければ、「あり得ない!」と決めつける。こうやって「吊し上げ」の記事にして何かいいことが起きるだろうか。

伝わらなければ、伝え方を考えるのが建設的な考えではないだろうか。

この記事に出てくる男性陣には、「重りを付けさせる」というやり方では大変さを実感させることが出来なかった、それだけのことだ。

男女の間では、相手の立場になって考えることが出来ない場面というのが数多く存在すると思う。男にとってパートナーの妊娠・出産がその一番大きなもの。世の中の男全員が簡単に理解できると思ってはいけない。

世の中に「100%」なんてそれこそあり得ないのだ。

 

 

 

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