「俺って、やっぱり悪い男にはなれないなぁ」と感じた話をもう一つ。
こちらは、年末の忘年会の時のお話。
忘年会の後、今自分が担当している工事の引き続きの工事を担当する予定の同僚と、飲みなおしがてら「オフレコの引継ぎ」をして、店を出たのが12時過ぎ。
ブラブラと歩いて帰っていると、歩道に座り込んだ女の人。その横で、おじさん達が二人、「救急車を呼んだ方がいいか?」とか言って騒いでいる。
あらあら、と思って通り過ぎようとしていたのだが、よく見るとその女性、ただ酔っ払って座り込んでいるだけらしい。
「救急車を呼ぶほどのことではなさそうですよ~」と声をかけ、「立てる?」と女性に聞くと、「手を貸して~」とのこと。手を引っ張って立ち上がらせると、相当酔っているらしく、手を放すとまっすぐに立っていられない。
「家、この辺?この辺だったら送っていくよ」と言うと、「らいじょうぶ、らいじょうぶ」と言いつつ、やっぱり立っていられないので、仕方なく手を引いて家のところまで送っていくことにした。
よく見ると、まだ20代くらいかな?というような女性。制服というか、スーツのような服を着て、事務職なのかなぁという雰囲気。しかし「千鳥足」の典型のようにまっすぐに歩けない。しっかり手を握ってあげてないと、今にもまたこけてしまいそう。
女性は、最初は「らいじょうぶ」って言ってたけど、途中から「ごめんね。ごめんね。」と小さな声で繰り返している。
途中、交差点に差し掛かるごとに「ここはどっち?まっすぐ?」「あと少し?」などと道を尋ねつつ、10分ほど歩いたか。
「ここ、、、」と言って、小さなマンションの前で立ち止まると、女性は軽くハグをして僕の背中をポンポンと叩きながら「ありがと。ありがと。」と言ってきた。
「危ない奴もいっぱいいるから、これからはあんまり飲み過ぎないようにね」と言って、エントランスに入っていくのを見送る。さて、と歩き出したら、「ドン!ドン!」と女性が入っていったエントランスから音が。
見ると、エントランスキーを差し込めなくて、女性が自動ドアを叩いている。
「あぁ、開けてあげるから。壊しちゃうよ。」と、ドアを開けてあげて、彼女がエレベーターに何とか乗り込むところまで見送った。
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多分、遊び慣れていて、そういう気がある男なら、彼女がハグをしてきたところで甘い言葉をかけて誘ったり、迫ったりするんだろうなぁと思うし、エントランスを開けてあげた後、彼女を部屋まで送って、送り狼のようになる人もいるんだろう。
そういうことを、全てが終わった後で「あぁ、そういうこともできたかもなぁ」と気付く自分。おぼこいというか、何というか。
やっぱり、悪い男にはなれそうにない。
コメント
すなおさん
酔っ払った見ず知らずの女性と
そのまま…なんていうのは、
『遊び人』ではありません‼️
犯罪者です‼️‼️
悩みすぎて、考えすぎて、
考え方がおかしくなっているのでは?
酔った見ず知らずの女性を口説くことは犯罪ですか?
誰も無理やり、、、なんて言ってませんよ。
口説いて相手がokなら、という前提の話ですが。
しかも、そういう風にする人もいるんだろうなぁ、とあとになって想像した、って話なのに。
犯罪者だの、考えがおかしくなっただの、少し失礼だな、と感じました。
ただ、遊び人、という表現は違うのかなとも思いました。
悪い男、が正解かもしれない。