ニューヨークタイムズの記事に思うこと

夫婦のお話
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先日、ニューヨークタイムズ紙が、仕事と育児、家事の過酷な”労働”に苦しんでいる日本の女性の現状について紙面で報じ、それを各局ワイドショーが取り上げて話題になりました。

話題の記事は、こちら。

以前、ワーカホリック気味に働いていたころ、この記事を見ていたら、「こんなにボロボロになるまで働いているのにそれでも家事をしろと言うのか!」と反発だけしていたでしょうね。

きっと、その時と同じように腹を立てている男性陣もいることでしょうが、僕は今回のこういう記事は「いい傾向」だと思っています。

確かに、この国では「男は外で働け、女が家事をするのは当然」という観念ががっしりと根付いていて、それを変えていくのは本当に容易ではないことです。

こうやって、どういう形であれ「話題にされていく」ことは、「男が家事をすることが特別ではない」という空気に変わっていくためには歓迎すべきことだと思います。

かつての、「イクメン」ブームのように。

ちょっと前に炎上した「すくすく子育て」の時にも、世の中の女性を苛立たせたように「家事をしたときに夫をもっと褒めろ」と発言したコメンテーターさんがいて、反発を食らったようですね。

僕はこの男性の気持ちは本当によく分かります。しかし、もうその要求は通じないような世の中の空気に変わりつつあることも感じています。

そもそも、自分が生きている中で必要な「家事」をすることを、褒められないとできない、というのは人間として、いや、動物としてもおかしいですよね。

確かに、人に動いてもらうときのコミュニケーションのテクニックとして「相手を褒めて、気分良く乗せる」というのは有用ですけれど。そうまでしなきゃ動かんというのは、ちょっと違うかなぁ。。。

この国では、「楽をする」ために道具に頼ったり、家の中の仕事を「外注」することにまだまだ抵抗感がありますが、例えば元記事の中にある「夜、子供が寝静まってから掃除機をかける」部分なんて、掃除ロボットにしてもらうとか、週に何回か家政婦にきてもらうとか、手段はきっとあるんですよね。それを良しとしない僕らの中の価値観も、変えていかないといけないのかなぁと思います。

もう一つ、この記事から読み取らないといけないのは、男性側の「過重労働」。11時過ぎてまだ帰宅できないヨシコさんのご主人のような働き方をしている男性(女性)も、世の中にはたくさんいる。そんな人たちにとっては、働き方をどうにかする方が先決の問題ではないかなぁと思います。

いずれにせよ、ご夫婦の間で「家事負担の在り方」について話をするいい機会なのかもしれませんね。

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