【レス、克服への道】何かが変わった訳じゃない。

「レス」の克服
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僕の仕事は、土木の工事現場の現場監督だ。必然的に、所属する会社の社員は男ばかりだし、普段は同じ現場に張り付いている数人の同僚と、管理している現場の近くにあるプレハブの事務所で仕事をしている。

今の現場では、20歳上と、一回り上の先輩と、6つ下の後輩とチームで現場を管理している。

現場が動いていない日は、朝から晩まで同じ事務所の中で顔を突き合わせて仕事をしているので、家庭のことから時にはお互いの夫婦のことまで話題になる。

そこでいつも思わされるのは、この地域においてはうちの夫婦は「異端」だということ。

九州という土地柄、未だに「亭主関白」的発想がない訳ではない。僕ら40代から下の世代では大分抜けてきたとは言え、それでも他の地域に比べればそういう思想が強い地域だ。

20歳上(62)と、一回り上(53)のおじさんからすれば、僕も妻も「ありえない」ということになる。「朝起きて、自分で弁当作るって?はぁ、、、あんた凄いな!」言葉の裏には、「奥さんは何やってんだ!」という批判めいた思いが見え隠れする。

状況が改善する前は、妻に不満ばかり感じていた。外食や弁当、総菜に頼りがちな不経済な食事、それに伴って大量に発生する食品ロス。思うように貯まらない貯金。etc…

自分でその辺を解決するように努力して、実際にそれらが解決するようになって、そしたら夫婦仲が改善した。以前はあまり感じなかった妻への愛情も実感するようになった。

だけど、実際の所、妻はほとんど変わっていない。彼女は彼女のペースのまま生きている。

職場での話で、それに気づかされる。

変わったのは、自分の感じ方。それだけ。

それだけのことなのだ。以前は自分が変わらなきゃ変わらなきゃ、と自分を否定しながら無理やり進もうとしていた。そして、不満に感じていることを妻のせいにして、心のバランスを取っていたのかもしれない。

僕ら夫婦においては、台所仕事が得意な僕と苦手な妻。節約が得意な僕と苦手な妻。得意な方が得意な部分を担当して、苦手な方が苦手なものを手放して。それでバランスが取れたのだ。上手く行き始める前は、苦手な人が「私苦手じゃないもん!」と意地を張って苦手なことを嫌がりながらやり、得意な人は「俺がやった方が上手くいく!」と批評しながら手を出さず。二人で自分たちを「苦しい方へ苦しい方へ」追いやっていたのだ。これでは上手くいくはずがない。

嫌な事から解放された妻と、好きなことを出来るようになった僕。それ以外は何も変わっていない。嫌な事を状況が許す範囲で止める。好きなことを積極的にする。それだけで人間ってこんなに変わるんだ、と思う。

これが、もし逆だったら。夫婦関係を良くするために、僕が苦手なものをする、だったら状況は良くなっていなかっただろう。変わらない妻に苛立ち、「何で自分ばかり!」となっていたに違いない。

「嫌な事を状況が許す範囲で止める。好きなことを積極的にする。」夫婦仲を改善するために、一度二人で話し合ってみてはいかがだろうか。

 

 

 

 

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