父の姿に、アダルトチルドレンの源流を見る

よりよく生きるために
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※今日の内容は、レスのこととは直接関係ないお話です。

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先日、姉の抱えた借金の問題について記事に書きました。

今回、次姉が作った負債の額は、自営業者として細々と生活している両親の支払い能力の限界を超えるものでしたので、僕は「親からは一銭も出させない。親にはそんな金額を払える能力はないから。しっかり計画立てていけば自律した返済は可能なはずだから、自分で返して下さい」と親が肩代わりすることを拒みました。当然、次姉は「なんであんたがそんなことを言う権利があるんよ!」と激高しましたが、非があるのは姉の方ですから、強く突っぱねました。

その後、両親の元を訪ね、その話をして、もし次姉から依頼があっても断るように言っておいたのですが。。。

電話での話ではまともに意思が伝わらず、しかも問題は次姉だけでなく義兄の理解も得ないといけないので、改めて次姉夫婦と僕たち夫婦で話し合いの場を持ちました。

すると、「○○(僕の名)が納得すれば、何とかして払うって言ってくれた」と、次姉は親が払う意思があるという信じられないことを言ってきました。

これは、僕にとっては衝撃でした。妻も相当衝撃を受けていたようです。両親を守るためにこちらが悪者になって次姉に対して厳しいことを言っているのに、その梯子を外すようなことをするなんて。。。

しかし、いずれにせよ、75歳を超えた後期高齢者である父にそんな金額をやすやすと出せる経済力はなく、今後いざと言うときの蓄えを無理してつぎ込んでも全てを贖えるわけではない。

もしかしたら、姉弟の縁が切れるかもしれないし、恨まれるかもしれないが、仕方ない。

心を鬼にして、「やっぱり親には払わせられん」と突っぱねました。

その後、父に電話して「なんか俺が納得したら払ってもいい、って言われたとか言ってたけど、本当?」と聞くと、口ごもる父。どうやら本当の様。なんてこった。。。

裏切られた気分でした。何のためにこうやって間に入って奔走しているのか。どうして人の道を踏み外そうとしている次姉に対して強く言うことができないのか。

電話で話しても感情的になって話が出来なくなるかもしれないので、翌日仕事帰りに両親の元を訪ね、話をしました。

母曰く、父は「あんたから断ってくれ」と屁理屈をつけて断る役を母に押し付けたとのこと。そして、僕の意を汲んだ母は、心を鬼にして「自分達で何とかしなさい」と突っぱねたとのこと。

そう話す母の横で、父は目を赤くして小さくなっていました。

僕は、我々姉弟がそろってアダルトチルドレンになってしまったその源流を、父に見た気がしました。強烈なまでの「嫌われたくない」「悪者になりたくない」という気持ち。それが、父の弱さの元であり、「人に嫌われたら終わりだ!」という強い強迫観念だったのだと。そしてそんな父を見て育った僕たちは、自然と同じような発想を受けついでしまったのだと。

幸いなことに、母が「これではいけない」と気づいてくれたようで、この借金の話が両親に影響を及ぼすことはなさそうです。しかし、今まで気付かなかった「予想以上の父の弱さ」を目の当たりにして、家族を守るためにせめて自分は強くあらねば、と思わされた一コマでした。

 

 

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