【レス、克服への道】タマゴが先かニワトリが先か。夫婦関係の修復とレスの克服。

「レス」の克服
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妻との夫婦の関係に悩んでいた頃、僕の思考回路は「レスが解消されれば、自分の家庭での満足度は上がる。そうしたら夫婦の関係もきっと良くなる」だった。

まず、「レスの解消」が先で、その結果「夫婦の関係の修復」だと信じて疑わなかった。「行為」がないから、妻に優しくできないのだ。「行為」さえあれば、妻に優しくできる。そうすれば、夫婦仲も修復できる、と。

ここまで、このブログを読んで下さった方は、もう僕が何を言いたいかは分かっていらっしゃることだと思う。

逆だ。逆なんだよ、発想が。もう、自分に対して「バカめ!」と言ってやりたい。

夫婦間の信頼関係が回復することなしに、「レスの解消」などあり得ないのだ。

たったそれだけ。本当にたったそれだけのことに気付くのに、どれだけの時間を費やし、どれだけ相手を傷つけ、そして自身も傷ついてきたのか。

今や、夫婦の半数近く、場合によっては半数以上が「レス」の状態だと言われている。そのうち、このことで真剣に悩んでいる方がどれくらいいらっしゃるのか、分からないけれど。もしかつての僕と同じように、「レスが解消されれば、夫婦仲は良くなるはず」と思っていらっしゃる方は、発想を転換して欲しい。苦しいけれど、悔しいけれど、でも、それでも。

こじれてしまった「レスの問題」の多くは、「心の問題」だと思う。

それは、「拒否しちゃう側」も「拒否される側」も。どっちが悪いとかいうことに、意味はない。一方は何らかの要因があって、行為を、そして相手を受け入れられない。一方は何らかの要因があって、行為に過度な意味付けをしてしまっている。

その理由が何であれ、心のどこかで相手を受け入れられない状態になっている相手に、「行為を強要」することは、相手の心を「破壊する」ことにつながる。一方の欲求が満たされるために、一方は犠牲を強いられる状況なのだ。これでは、夫婦仲の修復など、果たせる訳がない。

僕達夫婦がこの問題で衝突し合っていた頃、妻からの申し出で一時的に「週に1回」のペースでしてみようとしたことがあった。頻度が少ないと、出来なかったときにあまりに僕が荒れてしまうのでそうならないように、と妻が考えた結果だった。僕は「これでレスの問題が解消できるかも」と単純に喜んだ。でも、結果は逆だった。

いざ行為に及ぼうと妻の身体にさわると、固く、冷たいのだ。それは今まで触った記憶がないほど「固く冷えた」肌だった。心が受け入れていない状態の身体って、こんなに固く冷たくなるんだ、と驚くほどだった。

この時期の、この状態の僕ら夫婦にとっては、「週に1回」という選択は「完全に間違い」だった。僕は固く冷たい妻に触れるたびにいかに自分が受け入れられなくなっているかを痛感させられ、怒り、そして途方に暮れた。そんな期間が数か月経って、妻は「もうしばらくは出来ない。いつまでになるか分からない」と告げてきた。無理をしようとした反動が出たのだと思う。

妻は気が強くて、思うことを言わないと気が済まない人だ。当時はそれを「疎ましく」思っていたが、今となってはそれが救いだったと思う。気が弱くて、我慢してしまうタイプの女性だったら、今頃は取り返しのつかないことになっていたかもしれない。

そうなってから、では遅いのだ。

今日の内容は、「拒否される」側の方にとっては受け入れがたい記事だと思う。苦しんでいる最中に読んだなら、僕だって「なんだこいつ、こっちの苦しみも知らないで!」と感じただろう。もう、読むことすら止めてしまっていたかもしれない。

「もう、お前のブログなんて読まない!」そんな方が出てくること。それを承知の上で、なお言いたい。

「それでも、夫婦仲の修復の方が先ですよ」と。

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