【レス、克服への道】話し合いは大事。でも話し合いだけでは解決しない。

「レス」の克服
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夫婦の間でのレスが問題になっているとき、パートナーとの間で「話し合い」を持つかどうか、悩ましいところだと思う。話をしないと、拒否する側もされる側も、自分の辛さを相手に伝える事が出来ない。しかし、話し合いの場は往々にして殺伐とした嫌な空気になりがちだし、激しい喧嘩になることもしばしば、だからだ。

僕達夫婦の場合には、毎回ほぼ確実に「激しい喧嘩」になっていた。そのうち妻は、僕が怒っているときを避け、時間を置いてから話そうと努力していたようだが、最終的には同じように激しい言葉の応酬になり、最後は僕が「もういい!俺が全部悪いんだろ!」と叫んで終わり、という形は変わらなかった。

お互いの考えている事を伝える、という意味で、話し合いの場を持つのはとても大切だ。だが、心しておかないといけないのは、「話し合い」をしたからと言って、レスの問題が解決することはほぼない、ということだ。

なんて悲観的な、と思われるかもしれない。もう少し付け加えると「話し合いで解決しようとする」話し合いでは解決できない、ということ(また謎かけみたいになってしまった)。ではなぜ「解決を目指す」話し合いでは解決できないかと言うと、正反対の要望を持った者が、互いに正反対の要望をそのまま相手に飲ませようとすることになるから。相手が要望を飲まなければ、僕達のようにどこまで行っても平行線で、全く解決への筋道は見えて来ない。最後にはどっちかが「もういい!」と言わざるを得なくなる。

片方が、「分かった」と折れて要望を飲んだ場合。一見、解決に近づいたかに見えるが、実はこっちの方が厄介だったりする。本当に、心から納得し「変わろう」と努力できれば話は別だが、往々にして「嫌な雰囲気になりたくない」とか、「話し合いを早く終わらせたい」という意識が働いて、「その場だけの約束」になりがちだからだ。心から変わろうとは思っていないから、約束は果たされることなく簡単に破られ、「約束させた」側は怒りを増幅させることになる。

もし、「話し合いでの約束」を真面目に果たしてくれた場合は?約束を守る側が心から納得した上で変われる様であれば、事態は解決に向かうだろう。でも、そんなことってあんまりないのが実情だ。心が納得していない状態で、「約束したから」と無理を重ねると、昨日の記事のように思わぬところに影響が出る可能性がある。悪ければ「心」を壊すことにつながりかねないし、結局は辛抱できなくなって爆発、元に戻る、ということになりがちだ。

では、どうすればいいのか。まず、「話し合い」は解決の場ではなく、相手への「プレゼン」だと思おう。相手を「説得する」場ではなく、「自分の思いを表明する」場だと。その場で解決策や妥協案を探すのではなく、ただ「表明」し、ただ「聞く」場、ととらえる。どちらか一方がではなく、どちらも同じように。

自分の意見を述べるためには、相手の意見も聞かないといけない。相手の話を聞くときには、とにかく一度反論せずに最後まで聞く。そして、お互いに意見を言ったならば、そのまま何も結論は出さずにその場を終わろう。言い合ったことに対して結論を出そうとするのは止めにして。「自分が何を思い」、「相手が何を思っているか」を知る。それだけでいいと思う。

そういう意味では、レスの問題が表面化したときには、夫婦ともにコミュニケーション能力が問われているのかもしれない。一番身近なのに、一番意見が合わない相手と、相対することになるのだから。

最近は、「レスの話し合い」ではないが、僕達夫婦は最近、これを心がけている。そもそも意見が違う相手を自分の意見で納得させようとすることが非常に難しいこと。すぐに解決する、などと考えずに、まずはお互いに胸の内を明かすことから始めよう。

つづく

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