チョコレートが思い出させること

夫婦のお話
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日曜日は、僕と息子、妻と娘という風に、男子と女子でそれぞれ買い物に出かけました。

ちょっと前まで、ママ、ママと妻にべったりだった息子も、最近は「女性特有の目的の定まらない買い物」が嫌なようで、買い物は僕と動きたがります。

さて、女性陣が買い物から帰ってくると、「ちょっと早いけど」と、バレンタインのチョコを渡されました。妻と、娘からそれぞれひとつづつ。

これには、ちょっと感慨深いものがありました。というのも、バレンタインデーのチョコには、夫婦間が一番揉めていた頃に味わった苦い思い出があったから。

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あれは、、娘が幼稚園の年中さんくらいだったから、もう5年前くらいのこと。

今思い返せば、当時 僕と妻の仲は一番冷え込んでいた時期だったと思います。顔を合わせれば喧嘩、話をすれば喧嘩。そんな感じ。

バレンタインを前に、娘が「パパにチョコレートをあげたい」と妻に言ったらしい。そこで妻は近所のお菓子屋さんに娘を連れて行った。娘がチョコを選んでいたら、店員さんが娘に「これ、おまけにあげようね~。」と、チョコのかかったラスクをくれた。

その日の夜、当時は営業マンだったので、遅くに仕事から帰ると机の上にチョコだな、と分かる箱が置いてあった。娘からの初めてのチョコレート。大分大きくなったなぁと感慨深く思っていると。

妻が傍らにあったラスクを指して一言。「私からは、それでいいでしょ」。

まぁ、いいですけど。別に大きなチョコレートを期待していた訳ではない。

ところが、次の日の朝、娘が言う。「あ、それお店のお姉さんが”おまけ”でくれたんだよ~」

「・・・・・」

おまけかよ。俺にはおまけで十分、ってかよ。

むっとしつつ、「パパ、食べていいよ~」という娘にありがとう、と言って食べたところに遅れて起きてきた妻が「あ、食べちゃったんだ。要らないのかと思ってた」

「・・・・・・」

はぁ?

どこまで俺を落とせば気が済むんだ。

子供の手前、怒りをぐっとこらえて仕事に出かけたのを覚えています。

どん底までいったあの頃と比べれば、今は喧嘩をしてもこうやってリカバー出来ている。

よくぞ持ち直した、と思います。

 

 

 

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