【レス、克服への道】「性欲」は抑え込めるものではないから

「レス」の克服
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僕は、普段土木の現場管理の仕事をしていますので、水と土と、そしてクレーンに吊り上げられた重い物体のもつエネルギーといつも隣り合わせにいます。これらの物質のもつエネルギー(一般の方には「力」と言った方が分かりやすいかもしれません)は、人間の力でどうこうできるものではありません。

水は、問題が起きないよう、きちんと流してやればそれほど怖さを感じませんが、それを無理に押しとどめ、せき止めて「力」でコントロールしようとすれば、考えている何倍もの力で逆に襲い掛かってきます。また、弱いところ弱いところを探して出てこようとするので、思いもよらない方向から噴き出してきたり、と予想がつかない状況になります。土は動かしたくなければ力のバランスをとってやることが大事。クレーンに吊り上げられた重いものは、バランスと方向をきちんと考えて、上手いこと力を逃がしてやる必要があります。

「いきなり、何の話??」と思われるかもしれません。連休中に読んでいた、レスで悩んでいる男性のブログで、「性欲を抑え込むしかないと思う」と書いてあったことを思い出したので。

パートナーが「行為」に応じてくれない状況下では、自分自身の性欲とどう向き合うかが問題になってきます。そして、相手が応じてくれない以上、自分で「処理」するか、他に相手を探すのかという選択肢しかなく、自分で「処理」するのは虚しい、と感じるその気持ちも良く分かります。役に立たないどころか、性欲があるせいで精神的に苦しい思いをするのなら、いっそ無くなってしまえばいい。抑え込んで生きてやろう。そんな風に思ってしまう気持ちは、僕にも経験があるので痛いほど分かるんです。

でも。「性欲」の持つエネルギーというのは、「意思」で抑え込めるほど小さなものではありません。それはそう、水の流れのようなもの。遮らず、上手く流してやれば問題はないのに、せき止め、押し込めようとすれば弱いところに向いて溢れ出そうとする。そんな風に思います。

例えば、これまでは望んでいたパートナーとの性的な関係が、一転して嫌悪の対象になってしまう「性嫌悪」になってしまう。一時的には「楽になった」「俺は性欲に打ち勝った」と感じるのかもしれませんが、知らない間に心のバランスを崩してしまうこともあります。例えばSNSなどの「承認欲求」に中毒的なはまり方をしてみたり、投資などのお金儲けに走ってみたり。要は、「捨て鉢」な行動になりやすいんです。

性欲というのは、単純にそれだけで存在している訳ではなくて、誰かに認められたいという「承認欲求」と密接に関係しているのではないか、僕はそんな風に思っています。ですので、そこの部分を抑圧してしまうと、誰かに認められたい、認めて欲しい、そういう感情に行動を支配されてしまう可能性が高いと思うのです。そして、そうした状態のときというのは、足元を掬われやすいです。

僕には二人の姉がいますが、恐らくどちらもレスの状態に陥っています。そして、一人の義兄は家庭を顧みずに趣味に湯水のごとくお金を費やすようになり、もう一人の義兄は様々な儲け話に手を出しては失敗し、自ら夫婦の溝を深めてしまった。

自分自身を「抑圧」している状況下では、冷静に考えれば「なんでそんな馬鹿なことを」というような行動に走ってしまいがちです。力で抑え込もうとするよりも、上手く付き合い、受け流す方が得策ではないか。今となっては、そう思います。

 

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