”アダルトチャイルド”は伝播する、けれど。

”アダルトチャイルド”について
スポンサーリンク

今日は、”アダルトチャイルド”のお話を。

「話題がコロコロ変わって、面倒しいなぁ」とお思いかもしれませんが、悪しからず。

以前、読者の方から「自分がアダルトチャイルドで、子供にはそうなって欲しくないので、子供にどんなふうに接したらいいでしょうか」というコメントをいただいたことがありました。

そのお気持ちは、本当によく分かります。

僕は、「アダルトチャイルドは親子の間で伝播する」可能性があると考えています。

現に、僕の両親にも”アダルトチャイルド”の気質があるから。特に父親については「やっぱり親子や。よう似てんなぁ~」とため息が出るほどです。(苦笑)

でも。必要以上に怖れる必要はない、とも考えています。

今は、よい心理カウンセラーさんも増えていますし、メンタルヘルスに関する理解も広まってきています。もし、子供さんが”アダルトチャイルド”的気質を持ってしまったとしても、十分にリカバリーすることは可能です。何より、ご自身がそういった点で苦労されている方なら、そのあたりの心情を理解してあげられるはず。お子さんにとってはとっても心強い応援団がいることにもなりますから。

僕は、専門家ではありませんのであっているかどうかは分かりませんが、アダルトチャイルドは親子間で「伝播」する可能性があるもので、「遺伝する」ものではないと考えています。

どういうことか、と言うと。

”アダルトチャイルド”的な気質というのは、子供の頃の生育環境によって生じるものですから、親の「子への接し方」によって変わってくる。例えば「失敗をしてはならない!」と刷り込まれている親のもとで育てられると、「失敗してはダメだ!」と繰り返し注意されたり怒られたりするので、子供も「失敗してはダメなんだ。失敗した私はダメな子だ」と考えるようになっていく。

「遺伝」ではなくて、「伝播」です。

でも、そういった「親からの刷り込み」というのははっきり言って、「避けられない」もの。

多かれ少なかれ、誰にでもあると言って過言ではありません。

「これを言っちゃダメだ!」「そんな風に考えてはダメ!」と自分を縛っていくと、自分自身が身動き取れなくなってしまう。そうではなくて、「あ、いつもの癖で言っちゃったなぁ。」と理解してあげる。それだけで、子供の受け取り方も全然変わってくると思います。

昔の人は良く言ったもので、「親は無くとも子は育つ」。必要以上に親が子のことを心配することはありません。

「子供がアダルトチルドレンになるかも!」と監視するのではなく、そういう気質が出てきたらどう対処してあげるか考える。

それくらいのスタンスが、ちょうどいいではないでしょうか。

コメント

タイトルとURLをコピーしました