「聞いて聞いて!」ってだけだった。

よりよく生きるために
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ずっと以前から、僕は妻が僕の話を聞かないことを「俺をバカにしている」と言う風に捉えて不満に思っていました。

最近は、仕事が忙しいこともあり子供たちが寝てからしか家に帰りつかないため、晩御飯を食べているときにも妻と二人きり、ということが多いのですが、食事しながらもほぼ9割は妻の話で、残りの一割くらい、僕が何か違う話題を振っても、「ふ~ん」とも言わずにすぐに妻の話題に戻してしまう。

それを、「こいつは人の話を聞くことができない女だ」と思い、「俺のことバカにしているから、こういう態度をとるんだ」と心の中で不満を沸々とため込んでいました。

が。冷静に妻を観察してみると、多分妻の中では「これも話そう、あれも話そう」と「話したい!」という話題がたくさんあって、「聞いて!ねぇ聞いて!」という状態なのかなぁと感じました。僕のことをバカにしている、なんていうことはなく。

考えてみれば、本当に僕のことをバカにしていて、話しもしたくない、って状況だったら、こんなにどんどん話をしてくることはない訳です。取り留めもなく話が出てくるというのは、僕に話を聞いて欲しいと思っているから。そんな風に考えると、「俺をバカにして!」なんて怒るのは的外れな怒りだったんだなぁと少し恥ずかしくなりました。

セックスの話は関係なく、夫婦の間でギクシャクする原因の一つに、「きっと相手は自分のことをこんな風に思っている」という思い込みがあると思います。今僕がご紹介したのもその一例ですが、他にも「こんなことを言ったら、バカにされるかも」とか、「あの人はきっと自分のことをどうでもいいと思ってるんだ」とか。でも、往々にしてそれって相手が実際にそういうことを言ったのではなくて、「きっと、こうだ」と勝手に頭の中で意味づけをしているだけなんですよね。自分が勝手につけた意味から逃れられなくなって、自分で自分を苦しめてしまう。そういうことって、結構多いのではないかと思います。

急に考えを変えたり、視点を変えることは難しいと思いますが、相手の態度や言動に腹が立ってしまったときに、「相手は本当にそういう意図があったのか?」と少し考えてみるのも、いいかもしれません。案外、その意味を付けているのは自分自身だったりしますから。

 

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