最近、歳のせいなのか、やたらと古い歌が頭に浮かんできたりして、これまでは何とも思っていなかった歌詞の意味に、ハッとさせられることが増えました。
水前寺清子さんの「365歩のマーチ」、有名な曲なので若い方でもご存知な人が多いのではないかと思いますが、この曲の歌詞は「ベタ」ではありますが、なんだか言い当ててる部分が多いなぁと思います。
「一日一歩、三日で三歩、三歩進んで二歩下がる♪」
以前は、「三歩進んで二歩下がるなんて、まどろっこしい！」などと思っていましたが、今は「何事もちょっとずつしか変わらないんだな」と思います。人間って不思議なもんです。
レスの問題で思い悩み、自分自身の心の中にある「アダルトチルドレン」な部分に気付き、子供のころからの抑圧してきた自分の感情を吐き出した後、僕は一向に改善する兆しを見せない妻との関係に焦れていました。「俺はこんなに努力しているのに、あいつは何も努力しようとしない。変わろうとしない！」と、妻のちょっとした言動や行動に苛立ち、不機嫌になり、衝突を繰り返してしまう。
心屋さん系の心理カウンセラーさんたちのブログを読んで、心屋さんがいう「パッカーン」という状態になっているにも関わらず、なかなか良くならない状況に焦り、苛立っていたのだと思います。
今振り返ってみれば、自分が努力して変わった分、急激に問題が良い方向に向かうだろう、いや、そうあるはずなのに！（ならない！）と勝手に思い込んでいたんでしょう。
レスのことで苦しんで、色んな情報を集めて、心理面での問題だと気づいて色々と取り組んでみているけれど、なかなか状況が変わらない。心が安定しない。そんな風に焦っている方は多いのではないかと思います。
はっきり言ってしまえば、例えあなたの心理状態が変わったとしても、状況自体は変化しないかもしれない。
ただ単に、同じ事象を前にしたときの、あなたの受け取り方が変わるだけになるかもしれない。
そんな風に言うと、「なんだよ、じゃぁ問題が解決しないじゃないか！」と思う方がいるかもしれませんね。
だから、僕は「レスの解消」という言い方はしないんです。あくまで「克服」。その状況を理解して、「乗り越える」と言うこと。
そんなだったら、自分自身と向き合うのは嫌だ！と思うかもしれません。「できない！」と思うのであれば、今は無理すべきときではないのかもしれません。でも。
「幸せは歩いてこない。だから歩いていくんだね。」ですから。
そして、人間の心理状態と言うのは波がある。良くなったり、悪くなったり。その時その時で心の状態は変化していきます。いつもいつも良い状態、というのは難しい。
焦ったりイライラしちゃう気持ちはよく分かります。でも慌てない慌てない。一休み一休み。
コメント