【レス、克服への道】自分で自分を癒すこと（１）

最近、拒否されて苦しんでいる方から、コメントをいただく機会が増えました。その中で、多くの方が仰るのが、「”自分で自分を癒す”というところまでは至っていません」ということ。

確かに、この「自分で自分を癒す」という状態って、じゃぁどうすればいいの？が分かりにくいなぁ、とちょっと反省しました。

いつも言い訳させてもらっているとおり、僕は心理カウンセラーでも専門家でもないので、自分の経験談でしかお話できませんが、ご参考になればと思います。

自分を「否定」するのを止めてみる

拒否される側の方も、拒否する側の方も、この問題で苦しみ、悩んでいる方の多くがご自身について「否定的」なことが多いのかな、そんな気がします。

「謙虚」であることが美徳とされるこの国では、ある程度は仕方ないのかもしれません。そうしないと、生きづらくなることも多いので。何か悪いことが起きたりすると、「自分が悪い」「自分にも悪いところがあった」と考える「思考の癖」が知らず知らずのうちについている。

多分、そういうことだと思います。

悩みを抱えて苦しんでしまう人は、よりその傾向が強いのかなぁと、勝手に思ったりします。

まずは、その「自己否定」を止めてみる。

僕も子供のころから「自己否定」的な感覚が強い人間でした。学校では、勉強はできた。でも「勉強できるなんていい子ぶってるみたいで嫌だ」といつも思っていたし、実際には人並みの運動神経なのに、運動が苦手だというコンプレックスを激しく持っていました。それに加えて、以前記事にしましたが「いい子でいないといけない！」という思い込みに縛られたアダルトチルドレンでしたので、失敗したときなどに必要以上に悔やんでしまう。

でも、本当は「自分大好き」で、プライドも高いんです。だからこそ逆に「人に否定されるより先に、自分で否定しとこう」みたいな部分もあったのかな。

レスの問題と向き合う中で、自分が「アダルトチルドレン」だと気づいた後も、しばらくはこの「自己否定を止めた方がいい」ということには気が付かずにいました。

先日の記事でも書いたとおり、自分の存在やあり方を「否定」されたときには「セロトニン」の分泌が減る。心と自律神経のコントロールが上手くいかなくなって、不安定な状態になる。

ついつい他人から否定されることを思い描いてしまいがちですが、「自分で自分を否定すること」というのが、一番大きくてインパクトのある「存在否定」なのかな、と思うのです。

自分の「考えたこと」を受け止めてみる

じゃぁ、どんな風にすればいいのか。

ここからは、多くの心理カウンセラーさんの受け売り、ですが。

例えば、妻と「行為」ができるかと期待していたのに、できなかったとする。そしてできなかったことに、苛立ってしまったとする。そうすると「期待するのがいけないんだ」とか、「腹を立てるなんて、まだまだダメだな」などと考えてしまう。

そのときに「期待するのがいけないんだ」とか、「腹を立ててはダメなんだ」と考えている奥には、「できそうだから期待していた」「なのにできなくて腹を立てていた」という自分の気持ちが隠れています。その気持ちを、出来なかった現実に合わせるために「そんな風に考えてはダメだ！」と押さえつけようとしている訳です。

でも、「期待してしまう」ことも「出来なくて腹が立つ」ことも、それ自体がいけないことではないんです。ですから、「期待してた」「できなくて腹が立つ」というその気持ちを自分で受け取る。「期待しちゃうよね」「腹も立つよね」と。それができるようになってくると、たとえ腹を立てても立ち直りが早くなるし、何より相手にぶつけることが減ってきます。

最初は、「そんなことでこの怒り、悲しみが癒える訳ない！」って思うかもしれません。でも、繰り返しやっていれば、段々と怒りや悲しみが浅くなっていくことが分かると思います。