【レス、克服への道】「無駄」な悩みなんて、ない。

「性のこと」で悩んでいると、自分以外の周りの人は皆、こんな悩みを抱えていないように見えて、昨日の記事で書いたように「こんなことで悩んでいる自分はおかしいのだろうか」などと自分を否定しがちです。

そして「自分は何やってるんだろう」とか「こんな無駄なことで悩んで」とか考えてしまう。

でも、周りの人がなんと言おうと、どんなに批判されようと始めから「無駄な悩み」なんてありません。

「無駄だ」と思えば無駄になるだけ。

これは、もう当たり前のことですが。何もレスの問題だけではないですよね。仕事でも、育児でも、家族や周囲の人との人間関係でも。人間生きていれば「上手くいかない事」と付き合っていく必要があります。その時に、「あぁこれは無駄だった」と思えばすべての経験は無駄になります。「いい経験をした」と思えば、どんな苦しい経験だって「無駄」ではない筈です。

僕達夫婦は、性のことで揉め始めてから今の状態に落ち着くまで5年以上を費やしました。その間僕は、行為が出来るかどうかで一喜一憂し、そんな自分を「情けない」と自己否定しつつ、妻の日常の振る舞いを「ダメな妻だ」と否定して過ごしていました。見る人によっては、「無駄な5年間だったね」と思う人もいるかもしれません。

僕達夫婦にとっては、あの5年間の間の悩みや葛藤は「必要なもの」だったのだと、今は思います。もちろん、苦しんでいる渦中にはそんな風には思えなかったけれど。

あそこで妻から「No!」を突き付けられたからこそ、自分を顧みることが出来たわけだし、自分を顧みて、「アダルトチルドレン」だと気付いたからこそ過去の抑圧から自分を解放することが出来た。そしてそれが出来たからこそ、周りのためでなく自分のために生きることが出来るようになった。その結果、妻との関係を修復してより良い関係の中で生きることが出来るようになった。

そう考えれば、あの苦しんだ期間は自分にとって「必要な期間・体験」だったと思うのです。

もっと自分のことを大切にして

「たかだか性のことでこんなに悩んで自分はおかしいのだろうか？」などと、「そのことを思い煩うのが悪いこと」のように考えてしまう方が多くいらっしゃいます。

ちっともおかしくなんかありません。あなたにとっては大事で必要なことだから、心が反応しているんです。

一昨日の記事でも書きましたが、拒否される側もする側もレスの問題で苦しんでいる方の多くは、自分の「性のこと」を大事に出来ていない方が多いです。もっと言えば、「自分なんて」「こんな情けない自分」と、自分自身を大事に出来ていないことが多い。これでは苦しい状態を脱することが出来ません。

パートナーとの「性行為の有無」に引きずられて、自分で自分を否定し傷つけていませんか。

もっと、自分を大事にして欲しい。

今、苦しいからこそきちんと向き合って

レスで苦しんでいる方のブログに毎日目を通します。出来るだけ、拒否する側される側両方のブログを。拒否される側のブログを見ると、「自分もそうだったな、あぁ今苦しいんだろうなぁ」といたたまれない気持ちになります。一方、拒否する側のブログを見ると、「妻はこんな風に感じていたのだろうか」と申し訳ない気持ちになります。

苦しんでいる今、「これはいつか糧になる」なんて考えることは無理だと思います。ですが、苦しいからこそ、まずは自分の中のその「気持ち」にきちんと向き合って、自分が気持ちの中で「本当は何を欲しているのか」に気付いて欲しい。

「行為をしたいしたい」と思っている、としても、実際に求めているものは違ったりします。

自分自身にきちんと向き合って、自分を大事にしてあげて欲しいと思います。