【レス、克服への道】もう「あの頃」には戻れない。

「レス」の克服
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パートナーとの「営み」が出来なくなった状態のとき、二人の関係が良好で「ラブラブだったあの頃に戻りたい!」と思ってしまいがちだ。だけれども。

当たり前のことではあるのだが、人も、そして夫婦も時と共に刻々と変化していく。その時々の状況や、取り巻く環境、子供との関係 etc…によって、同じものを見て、同じことに遭遇しても、感じ方は全然違ったりするのだ。

当然、もう「あの頃」には戻れない。

どんなに努力したって、あの頃とは自分自身もパートナーも変わってしまっているのだから、「戻る」という発想自体が不可能なこと。随分、悲観的な言い方になってしまうのだが、「あの頃に戻る」ことを目標にしても意味がない、ということをしっかりと意識できれば、逆に気が楽になるのではないだろうか。

「あの頃のあなたは、あんなに優しかったのに!」と、過去を振り返って無駄な時間を過ごすよりも、「これから、良くなっていけばいいんだ」と腹を括って、二人の関係が「より良い方向」に「深化する」と考えて、前を向いて努力するほかはない。きっと、その方が楽な気持ちで努力できるはず。

「レスの問題」を克服する過程で、自分自身と向き合って本当の自分に気付けたこと、妻と本音を言い合える関係に変化できたこと。ありきたりだが、「レスの問題」で苦しんだことは二人にとっては必要だったのだ、と思える。わずか1年半ほど前の僕に伝えたら、多分信じられないだろうな、とは思うけれど。これだって「変化」なのだ。

「拒否される側」がレスの問題で苦しんでいるとき、どうしても「このままずっと、こんな状態が続くのか」と、今の状態が死ぬまで続くような錯覚にとらわれがちだ。「一生、できない人生なんてあり得ない!」「このまま枯れるくらいなら、、、」と、自棄になったりすることもあるだろう。

以前、妻との関係が一進一退の状態で推移していたころ、妻から「しばらく出来ないと思う」と告げられたことがある。「じゃぁいつまで待てばいいのか」の問いに、妻の答えは「いつになるかは分からない」というものだった。僕は、暗闇に放り出されたような絶望的な気分になった。「もう一生できないのかもしれない」と、悲観的な気分に浸っていたことを思い出す。

だが、結局それは「2か月ほど」のことだった。僕ら夫婦の場合は、そこまで深刻な状態ではなかったから、と言うこともあるが、パートナーの言うことも、その時の考え方や感じ方の変化によって変わるのだ。

「変わる」と言うと、「心変わり」のように「悪い方に変化する」ことを想像してしまいがちだ。夫婦でいると、容姿や体力は年齢とともに衰えていくし、お互いの不満などで「悪い方向への変化」の方が容易に想像がつくから。でも、気持ちの持ちようを変えると、いい方向にも変化はあると思うのだ。

相手が何も言わなくても、考えていることが分かる瞬間。同じものを見て、同じものを食べて、同じもので笑い、泣く。最初から出来ていたわけではない。

人は変化する生き物。二人の関係も、時々刻々と変化する。いい方向に変化できるように、まずは自分自身と向き合って、いい方向に変わっていきたいと思う。

つづく

 

 

 

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