【レス、克服への道】相手の「心の奥」は、無理に覗かない方が良い

「レス」の克服
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「アダルトチルドレン」な自分の過去を振り返って記事を書くと、必ずと言っていいほど「暗いトーン」な記事になってしまう。自分の記事なのに、自分でも暗い重~い気分になってしまう。自分のことだから、なのかもしれないが。。。読んで下さった方、ごめんなさい。

心の中に、子供の頃「抑圧」していた自分の怒りがあることに気付いた時、僕が考えたのは、「妻の心の中にもきっと「性の問題」から目を背ける原因になっているものがある。それを解決すれば、出来るようになるはず!」だった。自分がこうだったから、相手もきっとこうだろう!というとっても安易な考えだ。「拒否される側」の典型的な発想、と言っていいのかもしれない。「行為の復活」を目指しているわけだから、「相手がしたくなる」方法を考えてしまうのはごくごく自然なことではある。だが、、、。

せっかく、自分自身が変わるきっかけを得たにも関わらず、またもや「相手の変化」に意識を奪われ期待したがために、夫婦仲の修復は遠回りになってしまった。この点、今はとても後悔している。

その時僕は、「こういう理由では?」「こういうことがあったのでは?」みたいに色々と妻の心の中を推測し、時に「こうじゃないの?」と口を挟んだりしていた。妻はカウンセリングを受けていたが、月に一回のカウンセリングが妻の仕事の都合で流れたりすると、「本当に良くなろうと思ってるのか?」と不満に思ったり、そもそもカウンセリングの内容自体に疑いを持ったりしていた。「早くお前の心の中の原因にたどり着けよ。早く原因を自覚して、出来るようになれよ」と、焦れてしまっていた。

だが、「したくない」と思うようになった妻にとって、「したくない原因に気付き、そこを癒すこと」は、「しないといけなくなること」につながるのだから、「それすらしたくない」ことなのだ(なんだか謎かけみたいなつたない表現ですみません。)。それを、夫婦仲を修復するため、と頑張って一歩一歩進もうとしている横で、夫は「早く早く!」とプレッシャーをかけてくる。やる気をそがれるのも、道理かもしれない。

ほどなく、妻は仕事が忙しくなり、カウンセリングに行かなくなった。当然、僕は「あなたは本気で良くなろうと思っているわけ?」と腹を立てた。そして、「あぁ、この人結局「良くなろう」は口ばっかりで、本当はどうでもいいって思ってるんだ」と、投げやりな感情になってしまった。実は、そのころ頻繁に「この人とは別れるべきか」と考えていた。妻が一番離婚を意識していた、もっとも夫婦仲がグダグダになっていた泥沼の時期をせっかく抜けたこの時期が、僕にとっては一番離婚に近かったのかもしれない。だが結局、子供とは別れたくない、子供から母親を取り上げたくもない、という気持ちが強く、思い留まった。その結果、諦めて力が抜け事態が好転するのだから人生は分からない。

この「レスの問題」と直面して、一番学んだことは、月並みだが「他人を変えることはできないが、自分を変えることは出来る」という事実だ。相手に変化を求め期待し、期待通りいかずに怒り、苦しむより、自らが変わる方が簡単なのだ。だが自らを変えるには、最初はそれなりの忍耐力が必要になる。だから安易に「相手の変化を期待」してしまう。これがこの「レスの問題」を解決するのが難しい厄介な問題にしてしまっているのだ。

「パートナーの心の奥」にある「原因」を、無理に覗こうとはしない方がいい。ましてやそこを「解決」しようなどとは思わない方が良いい。相手が「助けて」と言ってきたときに初めて手を差し伸べるぐらいで十分なのだ。

 

つづく

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