波の上を

セックスレスとは、夫婦間のコミュニケーションの問題である。

というのは、最近は「当たり前」のこととしてカウンセラーさん達が語っていて、僕もそれは分かった気になっていたのですが、

昨日の記事に書いたとおり、僕ら夫婦も、結局はそこが出来ていなかったことが色々な問題の根っこの部分だなぁとこの1か月ほど感じています。

前にも書きましたが、僕はずっと「妻のことを好きだと思っちゃダメなんだ！」「妻とセックスしたいと思っちゃダメなんだ！」と思っていて、それに縛られて雁字搦めになっていた。そんな状態なので、妻の言っている事を認められないし、存在自体が認められない。こっちが認めようとしないから、妻の方も僕のことを認めようとしない。その悪循環。

夫婦間できちんと相手の言っていることを理解して受け止めて、自分の言いたいことも相手に伝えることができる関係が出来上がれば、セックスの有無というのはそれほど大きな意味を持たない。

誘って断られても「今日は仕方ないか」と言える。妻も「今度は応じてあげよう」と思える。

ずっと、長々とこのブログで偉そうなことを語ってきましたが、結局自分も理解しているつもりで、実際には出来ていなかった、ということなんだなぁと思います。

でも、そのことに気付けて良かった。心から良かった。

この問題を克服するためには、自分自身が目の前の出来事に対して何を感じ、どう思ったのか、それを自分できちんと感じられるか、受け止められるか。「自分自身との会話」をできるようになる努力を続けること。

突き詰めれば、それに尽きるのかもしれません。この5年ほどの間で僕が続けてきたことの中で、答えを一つ、と考えればそれが一番大きいような気がします。

今の安定した夫婦の関係が波の上がった状態であれば、また不安定になる時期もあるかもしれない。でも、一旦こういう状態になれたのだから、またここを目指して努力すればいい。

そんな風に感じています。