娼年(その2)

「レス」の克服
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先日、映画(DVD)を鑑賞して、感想を書いた「娼年」について。

読者の方から、「小説は良かったですよ」というお話をいただいて、実際に原作を購入してみました。

もう、なんだろう。全然違うやん!まぁ、小説の映画化なんて大体そんなもんですが。。。

先日も記事の中で書きましたが、映画の方は、とにかく「これはアダルトビデオですか?」と言いたくなるくらい、セックスの描写が酷くて。

もちろん、AVではないので”そのものずばり”が映る訳ではないですが、指を女性器に突っ込んで激しくかき回して、挿入してからも力任せに突き上げるばかり、という内容。

原作の方では、最初はそういうセックスしか出来なかった男の子が、多くの女性に触れることで徐々に精神的にも磨かれていき、相手の求めるものを上手く読み取って「上手なセックス」をするようになる、そんな様子が抑えたトーンで描かれています。

いわゆる「官能小説」とは違う、抑えたトーンでありながら、絡み合う男女の息遣いが聞こえてきそうで、新鮮に感じます。

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少し話はズレるのですが。

思えば、最近はネットですぐに動画とか写真を得ることができるので、文章からエロいことを想像する、なんてことをあまりしなくなったなぁと感じます。

以前勤めていた会社の先輩で、東大卒でテニス部の面白い先輩がこんなことを言ってました。

「今は、すぐにエロに手が届いちゃうから、想像力を働かせることが無くなっちゃったよね。これは良くないと思うよ。今の子供の学力低下も、エロを想像しなくなったからだと思う!」って。

曰く「俺たちが中高生の頃なんて、道端に落ちてるエロ本を拾うか拾わないか、見るか見ないかってことだけで興奮してたし、そのエロ本のヌードだって、見たいところは隠れてたりして、あとは想像力を膨らますしかなかっただろ?でも、今はそんな必要もないから、想像力を膨らますことがないもんね。だから、今どきの子供は想像力が無いんだよ!」と。

当時は、「え~、先輩何言ってんすか」と思ったけど、確かにそういう面もあるかもしれません。

確かに、中学生の時とか、国語辞典で「乳房」「陰部」とか調べて、もわ~と想像してたなぁ。

文章を読んで興奮しようと思うと、必ず想像力を働かせないといけないですから。

エロい妄想を掻き立てるような、そんな文章を書いてみようかなぁ。

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