女性天皇と、女系天皇は断じて違う。メディアに惑わされてはいけない。

この国は、僕らはどうあるべきか
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先日、即位礼正殿の儀が行われ、今上天皇が即位を内外に宣明された。

それに合わせて、報道各社も様々な報道をしているが、NHKが皇位継承について、気になる報道の仕方をしていた。

いわく、世論調査によると、「女性が天皇になるのを認めること」に対しては賛成が74%、「女系天皇を認めること」について賛成が71%(反対13%)。しかし「女系天皇の意味を知っているか」という問いには52%が「知らない」(知っている42%)と答えた、という。

エラー|NHK NEWS WEB

この報道だけを見ると、「国民の7割は女性天皇、女系天皇に賛成だが、「女系天皇」の意味がきちんと理解されている訳ではない」ということになる。

ところで、皆さんはRDD方式による世論調査を受けたことがあるだろうか。

僕は、数回受けたことがある。

いつも、日曜の夕方か夜、突然電話がかかってきて、「この電話は、世論調査です。」といっていきなり合成音声で質問が始まる。「どこの調査」とか、「何を目的に」とか全く説明もなしに。正直、動揺するし、気分のいいものではない。あまり考える時間も与えられない。

はっきり言って、「きちんと意見を反映させた」とは言えないと思う。

質問についても、他のサイトでも言われている事だが「誘導」的な質問も多い。

この結果については、約2900名に電話をかけ、およそ半数の約1,500名が回答した、ということだが、ニュースではこの点については全く説明していない。

理系の僕の感覚からすると、「国民の多数が」と言う割に母数が少ないように思う。全国の有権者数約1億人に対して、わずか0.0015%の母数で「国民の多数が~」と言うのはちょっと問題があるんじゃないかなぁ、、、と感じる。

また、質問についても、どのような質問をしてこの結果なのか、本来は明らかにすべきではないかと思うのだが。質問については探しても見つけることが出来ない。

ただ、多くの方が「女性天皇」と「女系天皇」の違いを正しく認識していない、というのは間違いないと思う。

NHKの報道ではこの点について「知られていませんでした」としか報じられず、名古屋大の河西准教授の「皇室への考え方も社会の在り方と連動している。多くの女性が社会で活躍する時代に天皇が男性だけに限定されている状況について、社会の在り方とかい離していると感じている人が多いのだと思う」というコメントも添えられ、あたかも「国民の多くが男系相続に疑問を感じている」という印象を持たされる内容だ。

「知られていない」というのであれば、国民が「正確な情報」を知るように報道するのがNHKの役目ではないのか。

女系天皇とは、男系男子によらない皇位継承を指す。

このことについて、メディアはほとんど説明しないが、これにはきちんとした意味がある。

遺伝学的に見た場合、男系継承であれば「Y染色体」が必ず継承される。遡っていくと、必ず皇祖にたどり着くことが出来る。

だが、女系になってしまうと、血筋を辿ることが出来ない。途中でこれまでの皇室と関係ない血筋に「とってかわられる」ことが起きるのだ。

分かりやすく言えば、今まだ問題になっている「小室圭」氏のような男の子供が天皇になり、その血が受け継がれていく危険性が出てくるのだ。

そこまで知ったうえで、「女系天皇」容認なのか?多くの人は違うのではないか?

「女性天皇 ≒ 女系天皇」では断じてない。「女性天皇 ≠ 女系天皇」だ。

だが、メディアは「女性が活躍しているこの時代に」とか、「世界的な男女同権の流れの中で」などと、問題をすり替えてこの問題を報じる。そしてほんの一部の国民を対象に「世論」調査をして、さも国民の大多数が賛成している、というような雰囲気を作り出す。

この問題は、日本と言う国の根幹を左右する問題だ。

この記事を読んで下さった方にも、これを機会にぜひ真剣に考えていただきたい。心からそう思う。

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