「戦前」と同じ匂いがする。

この国は、僕らはどうあるべきか
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僕は今、43歳だ。だから戦前の空気を肌で体感してはいない。

だから、文献やその他の情報から、想像で物を言うことになる、けれど。

今の「正しいことしか言ってはダメ」という雰囲気は、戦前の日本の空気と同じ匂いがする。

よく、「パヨク(妄信的な左寄りの人々:ネトウヨの対語)」の人たちが「安倍政権によって戦争になる!」「戦前と雰囲気が似ている!」などと言っているが、僕はそう言うことが言いたい訳ではない。

大多数の日本人が「正しい」と信じ込んでいる方向にそぐわない、「現実に即した意見」を受け入れない雰囲気。そこにある「現実・危機」から目を逸らして、見ないようにする雰囲気。

そして、現実から目を背けて、間違った情報を垂れ流しするメディア。

一見耳障りのよい、でも現実を踏まえない発言を繰り返す自称”有識者”たち。

これらは、戦前と全く変わっていない部分だと思う。彼らは、何も反省していない。

先の大戦。僕らは学校で「国民は戦争を嫌がっていたが、軍国主義に逆らえなかった」的なことを教わってきた。でも、現実は違う。

当時のメディア、特に新聞の論調は「戦争賛成!」「弱腰を許すな!」だったのだ。朝日新聞を筆頭に、各新聞は国際情勢を冷静に分析することなく無責任に好戦論を振りかざし、そしてこれまた無知な国民はそれを信じて、戦争への道を突っ走った。

メディアは、あの戦争を引き起こした自らの罪を、何らも反省せず、今また、全く逆の論点で間違った情報を垂れ流す。

そして、非現実的で耳障りの良い議論しか出来ない多くの国民。

この構図も、戦争前とほとんど変わっていない。

少し変わったとしたら、ネットを通じて多角的に情報を集め、メディアの言っている「嘘」を見抜く人たちも出てきたところぐらいか。

「憲法を改正するのは、戦争したいからだ!」と、バカの一つ覚えのように喚く人がいる。

武器を持たないことで戦争が防げるのなら、なぜチベットやウイグルは侵略され、今この瞬間にも虐げられているのか。

「原発を止めろ!」と無責任に主張する人がいる。

原発は、確かに事故を起こせば致命的な状態になる。だが、止めた後のエネルギーは、どうするのか。

今回の台風被害で、我々現代人の生活は「電気」が無ければ成り立たないことを実感したはずだ。電力の安定供給という観点を抜きにして、環境保護とか、非科学的なイデオロギーのために、そして「人気取り」のために現実から目を逸らした話しかしない政治家も、戦前の「大政翼賛会」で大衆に迎合した政治家と何ら変わっていない。

現実に目を向けなければならない。現実に即した議論をしなければならない。

 

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