先生が先生をいじめるという、「前代未聞」な出来事に、このところワイドショーの注目が集まっているようだ。
現場事務所のテレビを、前の現場代理人から引き継いだので、ちょくちょく昼の時間帯にワイドショーを見るのだが、相も変わらずくだらないことに延々と時間を割いて、何が偉いのかさっぱり分からないコメンテーターたちが、適当な事を言っている。
何が「前代未聞」なのだろうか。
職場に限らず、大人になってからもしばしば「いじめ」の場面には遭遇する。
教育コンサルタントと称するおばさんが、「いじめを指導するはずの教師が、いじめをしているなんて前代未聞な、、、、」とありがたい”正論”をぶっていたが、こんな人が指導しているから、子供のいじめの問題もなんら改善しないんだろう。
人は、いじめをする生き物だ。
自分達のコミュニティーと合わない異質なもの、「敵」となり得るものは、攻撃するし、排除しようとする。
いじめようとする心は誰の中にもある。あとはそのレベルをどうコントロールするのか。
自分がいじめられる側になったときに、どう対処するのか。
逃げるのか、闘うのか。うまくかわすのか。
こんな”意地の悪い性根の曲がった”奴なんて、世の中そこいらじゅうに居る。先生の中にそんなのが居ても、全くおかしくはない。
この問題において、僕が”前代未聞”と言えるかな、と感じたのは、いじめの被害にあった男性教諭が、あまりに抵抗をしていないこと。
自分だったら、死に物狂いで抵抗する。指導教諭だろうがなんだろうが、言ってることが理にかなっていなければ。
厳しいことを言うならば、自分の身に危険が迫っているのに、その火の粉を自分で払おうともしない、いや払うこともできない人間に、子供を教えることなど出来ないと思う。
皮肉なことに、レスのことを何とかしようと色々な知識に触れていくうちに、人間という生き物の「良い所」と「悪い所」への理解を深めることになってしまった。
おかげで、現実に目を向けない「正論」を聞くと、バカバカしくてあくびが出そうになる。
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