このところ、そう、この数年ほどの間に、「〇か✖か、白か黒か」みたいな傾向がとても強くなってきたなぁと感じます。
僕はあまりテレビを見ないのですが、半年前まで居た現場事務所では、テレビがつけっ放しになっていて、朝のニュースから情報番組、ワイドショー、夕方の情報番組と、一時的に毎日目にしていました。
コメンテーター、と言えば聞こえはいいですが、要は批評家の皆さんが、クドクドと正論を述べる。じゃぁあんたは本当にそんなに正しいのかい?という疑問を振りまきながら。
テレビの世界って、現実とは乖離しているよなぁ、、と思って眺めてました。
でも、ネットの世界でも同じで、何だか「〇か✖か、白か黒か。正義か悪か」みたいな捉え方をしている人が本当に多くて。「自分と違う考え=間違っている!」みたいな感覚の人が。
まぁ、それをどうこうしよう、というほどの気概を僕は持たないのですが、少なくとも夫婦の関係において、こういう考え方は「百害あって一利なし」だと僕は思っています。
だって人間、正しい一面もあれば、ちょっとルーズで、ズルい一面もある。何もかも正しい人間なんて、この世にはそうそういまい(いたらそれが「聖人」なのかも)。
妻と衝突を繰り返していて、全然良くなる見込みも見いだせなかった数年前、僕の思考回路は完全に「妻は、悪い奴だ!」という考え方で凝り固まっていました。だから、妻が何を言っても、何をやっても腹が立つ。ちょっと意見されると「俺を否定するのか!」とブチ切れる。
まぁ確かに、妻の行動や言動を聞いていると「おいおい!」ってところもありますが、結局それはお互い様。向こうから見れば、きっと同じように「おいおい!」があることでしょう。
夫婦の関係に、完璧な状態などないのだろうと思います。人対人、の関係ですから、ある程度”あそび”(余裕)の部分があったり、適当に考えないと、成り立っていかない。
僕が子供の頃、「亭主元気で留守がいい」というキャッチがはやりましたが、そのくらいの関係性の方が、結局は上手くいくのかもしれませんね。
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