一夫一婦で一生涯、は難しい。

「レス」の克服
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今、「本当はエロかった昔の日本」という本を読んでいます。

日本は「古事記」や「日本書紀」といった神話の世界から、イザナギとイザナミという神様同士の「行為」によって生まれたとされている。その後も日本では「性のこと」に積極的で大らかな国民性を維持してきた、という内容です。(まだ途中ですが、、、。)

柳田邦男さんをはじめ、多くの民族学者の方も書いているのですが、日本では終戦前後まで「夜這い」という風習があったように、性に関しては処女性を重視しない、乱婚的な思想が一般的だったようで、今のように「一夫一婦で一生涯」という制度が当たり前になったのはまだごく最近のことのようです。

このことは、最近のレスの問題、そして不倫の蔓延などを見ても納得感があります。

前にも書きましたが、「一夫一婦で一生涯添い遂げる」というのは、我々日本人にとっては実は「難しいこと」なのかもしれません。

我々日本人以外でも、あまり知られていませんが例えば19世紀のイギリスでは夫が妻を「売る」という風習がありました。夫婦の生活が破綻した際に、夫が妻を「セリ」にかけ、セリ落とした男性のことを妻が気に入れば、めでたく離婚、それぞれの道を歩むというちょっと仰天物の風習です。一見ぎょっとしますが、合わない男女が憎しみ合って生活し続けるよりは、良い面もあるのかもしれません。

また、フランスでは現在もそうですが、「婚姻」という制度自体が破綻していて、かの国では「事実婚」が一般的。そもそもイギリスと同じく18から19世紀の頃には「婚姻」というものが形ばかりになっていて、それこそ「不倫が文化」といった様相を呈していたようですから、さもありなん、ではないでしょうか。

ときどき考えることがあります。どうしてこんなに動物行動学的には矛盾だらけの現在の婚姻制度が導入されているのか。

それはきっと、「男にとって都合の良い制度」だからではないのかなぁ、、と。

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