【レス、克服への道】60点あれば合格点

「レス」の克服
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過去に資格試験を受けた人であれば、ピンとくるかもしれない。多くの資格試験において、合格のためのデッドラインは60点。全体の6割である。

学校でのテストから言えば、「60点で合格」というのは水準として低いなぁと感じる点数だ。だが、3大国家資格である一級建築士においても5教科それぞれの足切り点はやはり60点だ(ただし、一級建築士の場合には平均点により合格ラインそのものは前後するが)。

半分をちょっと超えたあたりで合格、というのは資格試験の勉強をするためには大事なポイントだ。合格ラインが8割、9割とかだと勉強のためのモチベーションを維持するのも大変だ。6割ならば「何とかなるかも」と捉えて頑張ることが出来る。

夫婦の関係においても、同じようなことが言えるのではないだろうか。

あなたのパートナーを採点したら、どのくらいの点数を与えられるだろうか。

パートナーがあなたを採点したら、どれくらい点数をもらえるだろうか。

以前、夫婦の間が上手くいっていなかったころは、恐らくお互いに50点くらいしかなかったんじゃないかと思う。お互いに「あれが出来て無い」「ここが悪い」と減点方式でお互いを考えていたから。

今は、どうだろう。互いに60点くらいはつけれるようになったのかなぁ。きっと、どっちもぎりぎり合格点ぐらいじゃないかな。でもまぁ、60点なら合格かなぁ。

相手に対して、「まぁしょうがないか」と思えるハードルは、低くできればできるほど「幸せに生きる」ことに近づくのかな、と思う。

例えば家事。洗濯物の畳み方がちょっと違っただけでも「違うじゃない!」と文句を言わずにはいられなかったりするのは、自分の設定したハードルの高さが相手と違うから。「私の設定したハードルを越えて来なさいよ!」と相手に高い水準を求めてイライラしているのだ。

これは、自分自身もシンドイし、何より相手がシンドイ。はっきり言って、洗濯物の畳み方がちょっとぐらい違ったって、大したことじゃないのだ。そんな大したことじゃないことにお互いに神経を使っていては、一緒にいることが苦痛になってしまう。

小学生くらいのときに先生から言われた「相手の悪いところではなく、良いところを探しましょうね」というのが、夫婦という一番身近な人間関係の維持においても「基本」なのかもしれない。

ネット社会になって、他者の情報がどんどん手に入るようになってくると、どうしても「隣の青い芝」に目を奪われて、目の前にいる相手のことをしっかりと見えなくなりがちだ。「こんなに凄い人がいる」「ここまでする人がいる」と「出来る人」と目の前の相手と比べて「だからこの人はダメなのよ」と嘆いたり。そんなの誰も幸せにならないのに。

先日「産後の女性の大変さを知る」という記事にコメントをいただいた。「あなたは奥さんの産後の時、どれくらい分かっていたのか?」と、詰問?とも感じるコメントだった。「自分は分かっていなかったくせに、偉そうに言わないで!」と感情的に捉えられたのかもしれない。

僕が言いたかったのは、出産前後の女性は男が想像しているより大変だから、「行為」の復活は数年スパンで考えようね、ということ。産後一年やそこらで「できないから愛されてない!」なんて考えるのは急ぎ過ぎですよ、と。想像しているよりもずっと回復するまでには時間がかかる、ということを男の側も理解しておいて欲しい。ただ、それだけなのだ。

ハードルは低すぎるくらいが丁度いい。

 

 

 

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