先日、11月22日は「いい夫婦の日」でした。
数年前、夫婦仲について悩んでいたころは、メディアが「いい夫婦」について騒ぐのを見るたびに、遣る瀬無いような、苦い思いを感じていました。
頭の中にある「いい夫婦像」と、現実の違いにがっかりし、焦ったり妬ましく思っていたのでしょう。
今年は、特に何も感じませんでした。
上手くいっていれば、特段「この日が!」と意識しなくても良いのかもしれません。
所詮、語呂合わせでしかないしね。
このブログの中でも何度もご紹介してきたとおり、僕はアダルトチャイルドでして、”本来の自分”というものを前面に出して生きることに”失敗”してしまった存在です。そして、その”本来の自分”というのは、「甘えん坊でわがままで、結構おちゃらけた」存在だと思っていました。
ですので、本当は年上で、しっかり甘えさせてくれる女性と結婚した方が良かったのかなぁと思っていました。自分を手のひらで転がしてくれるような、そんな懐の広い女性が良かったのかなぁ、と。
でも今、少し考えが変わろうとしています。
今、僕ら夫婦の関係性はどちらかと言うと僕が妻を手のひらで転がしている感じ。
妻の機嫌を見ながら、うまくなだめすかしたり、かわしたり。
どっちかと言うと、「良い子を演じている」自分に求められる役回りかなぁと思いますが、それを無理なくできているのであれば、これはこれで悪くないのかもしれない、とも感じ始めています。
そもそも、付き合うようになったとき、妻から見れば「頼れて甘えても大丈夫な」男だったわけで、そこに近くなれば上手くいくようになるのは当然なのかもしれません。
あとは、それを「演じている」状態では無く、無理なくできる範囲でいければいいのだと。
アダルトチャイルドの殻を抜け出したとしても、いきなりこれまでとは違う”本当の自分”を前面に押し出して生きることは難しいです。これまで何十年も演じてきた「良い子」のキャラクターも、それはそれで自分自身を形作っているものだから。
一番いいのは、無理したり、我慢している部分を少しずつ止めていって、でもこれまでの自分に沿う形で少しずつ変化していくことなのかもしれません。
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