「認めて欲しい」と「嫌われたくない」

傷ついているあなたへ
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夫婦の関係に限らず、人とやっていく中で上手な関係を作っていくことを邪魔するもの。それは「認めて欲しい」という願望と、「嫌われたくない」という恐怖感だと思います。

でも、この二つの感情は、決してなくなることの無い、いや、無くなっても困る感情でもあります。これらが全くないと、それはそれで生きづらくなってしまいますので。

アダルトチルドレンな方が、周りの人との関係を作ることが下手なのは、「認めてもらえない」という「承認欲求」が満たされないことによる自己肯定感の欠乏や、「嫌われてしまうかも」という恐怖感から自身の行動・言動・感情を抑制しすぎてしまうことが原因として考えられています。

ただ、子供の時は「認めてもらえない」「嫌われるかも」という気持ちに支配されていたとしても、大人になると「実は周りの人はあなたを認めて」いたり、「そのくらいのことで嫌ったりしないよ」という状態だったりするんですよね。自分でひたすら信じ込んでいるってだけ。

アダルトチルドレンがその苦しみから抜け出るために一番大事なことは、「大丈夫、私はきちんと認められている」という認識を持てるようになる事。それと「このくらいでは嫌われたりしない、大丈夫」と思えるようになること。シンプルに、この二つが肝だと考えてます。

子供の頃から身につけた「思考の癖」ですから、なかなか完全に払拭することは難しい。昔から、「三つ子の魂百まで」などと言いますから。でも「認めて欲しい」「嫌われたくない」と不安を感じたとしても、「大丈夫、ちゃんと認めてくれる人もいる」とか、「このくらいで嫌いにはならないよ」と不安な思いを上書きできれば、気持ちを立て直すことも可能です。

これも、何度も書いてきたことですが、「認めて欲しい」「嫌われたくない」という欲求に縛られている人は、逆に自分では自分のことを「認められない」「自分が嫌い」だったりします。親から認めてもらえない子供時代の辛い過去や、「嫌わないで!」という切実な思いの蓄積が、「こんなだからダメなんだ」とか「どうせ嫌われるし」と心に予防線を張ること、自分を否定することを癖付けてしまうのでしょう。でも、以前も書きましたが「自分で自分を否定すること」ほど、強烈な「自己否定」はないのです。

何度も言いますが、長いことかけて付いた癖ですから、すぐに無くすことは難しい。でも、そのことに気付けたなら、少しずつ変わっていくことはできる。

焦らず、少しずつ変わっていきましょう。本当に微力ながら、僕も応援していきますので。

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