パートナーが、セックスのお誘いに応じてくれない。それどころか、酷い言葉で拒絶する。
パートナーが自分に向き合ってくれない。自分には優しい言葉一つもくれないのに、よそで浮気をしているようだ。
パートナーが自分の話を聞いてくれない。顔を合わせると不機嫌で、近づこうとすると避けようとする。
「嫌だ」「したくない」と思っているのに、パートナーがしつこく誘ってくる。
こんな状況のとき、あなたを苦しめているのは「パートナー」の態度。だから、パートナーが悪い!パートナーの態度や言動が変わらないと、私(俺)はいつまでも救われない!
パートナーとの関係で苦しんでいる時はどうしても、あなたを直接苦しめているパートナーに焦点を当ててものを見てしまいがちになります。そりゃぁまぁ、当然と言えば当然のお話ではありますが。。。
ただ、まぁほとんどあり得ない話ではありますが、パートナーが急に改心して、いきなりあなたの言うことを聞いて態度を全く改めてくれたとしても、あなたの心の中のモヤモヤは解決しなかったりする。
例えば、週に一回はセックスしたいの!求めて欲しいの!と強く強く願っていて、セックスさえ取り戻せれば、全て上手くいく!と思っていたのに。
実際にパートナーが希望通り週に一回求めてくるようになっても、今度は「嫌々なんでしょ」「本当はしたくないのに」とか、その状況を素直に受け取れない。今度は「希望しているのと違う!」とか、「こんなタイミングで誘わないで!」とか。まるで”駄々っ子”。
せっかくセックスレスが解消したのに、今度は自分が拒否する側に回ってしまった。あんなに望んでいたはずの行為が、今は嫌で仕方ない。こんな話は、驚くほどよく聞く話です。
なぜこんなことになるのか。
それは、あなたを苦しめているものの「正体」が、パートナーの態度や考え方などではなかったから。
パートナーとの関係性の中であなたを苦しめているものの正体は、実はあなたの心の中にあるから、なのです。
その原因は、人ぞれぞれ違うので、一概にこれだ!とは言えません。
一つ例を挙げると、子供のころの親との関係が影響しているケース。
本当は母親に甘えたいのに、甘えられなかった。もっと子供らしくわがままを言いたかったのに、それが許されなかった。じっと自分の言いたいことを「我慢」して、自分を「押し殺して」いい子を演じてきた。
そうすると、本来の「甘えん坊で、わがまま」なあなたは、親や周りの大人たちには見せることができない。そんなキャラを出すことができない。
そうやってこれまで我慢してきた「自分の要望」を、無意識のうちにパートナーに対して求めていることがあります。無意識のうちに「癒して欲しい」「受け止めて欲しい」と思っていたりする。
そうすると、自分の中で「これがないと癒されない」とか、「私を受け止めてくれてるなら、こんな風にしてくれるはずなのに」とか、相手の行動や言動に余計な意味を勝手につけるようになってきます。
この「自分でつけている勝手な意味」が、実はあなたを苦しめているものの正体だったりする。
そして、この「勝手に意味を付けられている状態」って、相手からしても居心地が良くありません。そうすると、あなたとの心の距離が段々広がっていってしまう。
あなたを苦しめているのは、あなたがパートナーの行動や言動に「勝手につけた意味」。それを取り除くために必要なのは、相手を変えることではありません。あなた自身が、自分の気持ちに気付いて、寄り添うことです。
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