「レス、克服への道」性欲の陰に隠れているもの

「レス」の克服
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先日、「性欲は押さえつけられるものではない」という記事を書きました。

案の定、「性欲なんて、無くなってしまえばいいんだ!」という声もいただきました。そりゃぁそうだろうなぁと思います。僕自身、数年前に苦しんでいたころには「もういっそ、EDにでもなって、性欲が無くなれば苦しまなくて済むのに!」と的外れなことを考えたりしていましたから。(EDで苦しまれている方には大変失礼な発想です。今となっては申し訳ないと思います。)

ただ「性欲」を闇雲に抑え込もうとすると、逆に心のバランスをとるのが難しくなった、という経験もあり、そして「性」の問題に対して「心の在り方」が与える影響について知っていくうちに、「性欲」というのは抑え込むより「コントロールし、うまく付き合っていく」方が上手くいくのだ、ということを実感しているので、このような記事を書いたのです。

今、「そんなこと言われても、分かんないよ!」であれば、それはそれで良いと思います。飲み込めないものを無理に飲み込む必要はないです。いつか「なんかそんなこと言ってたっけ」と思い出す程度に、覚えておいていただければ。

さて、主に拒否される側の方にとっては、目の前にある「行為ができない」ということに意識を奪われているので、「性欲」という一つの欲求を「塊」としてとらえてしまいがちだと思いますが、この「性欲」というのは細かく分けて考えるといくつかの欲求に分けることができると僕は考えています。

具体的に言えば、①まずは「行為」をすることで「快感」を得たい、という欲求の部分。②肌の温かみにふれて「癒されたい」「安心したい」という欲求の部分。③自分の愛する相手から「求められたい」という欲求の部分。④異性から求められることで男性・女性としての「自分の魅力を確認したい」という欲求。僕が思いつかないだけで、もっと他にもあるかもしれません。そして、これらの欲求の割合は、人によっても、その時の状況によっても、年齢によっても変わってくると思います。

普通に「性欲」というと①のことだけを思い浮かべる方が多いのではないかと思うのですが、じっくりと性のことに向き合ってみると、②から④の欲求というものの占める割合が実は①よりも大きいのではないかと言うのが僕の考えです。そして、パートナーから「行為」を拒否されることで強く傷ついたり、喪失感を感じたりするのはこの部分の欲求が損なわれるからではないかなぁと思っています。②、③、④の欲求に共通するのはこれらが「自己肯定感」と深く関係していること。つまり、この3つの欲求を拒否されると「自分の存在を否定された」「自分は認められていない」という感情につながり、それが強い怒りや悲しみにつながるのだと思うのです。

さらに掘り下げていくと、②の「癒されたい」「安心したい」という欲求と、③の「求められたい」という欲求の強さの度合いは、子供のころの親との関係性にも強く影響を受けます。子供の頃、親にもっと自分を認めて欲しかったとか、自分の存在を否定された(と感じた)とかそういった経験があると、その欲求をパートナーに求めてしまうこともあります。

①の快楽を得たいという欲求だけであれば、自分ですることで満たすことができるんです。でも、その他の欲求が絡んでくるので自分でしても満たされない。むしろ虚しさを感じたり、余計に苦しくなったりする。

でも、②から④の欲求については、冷静に向き合えば「行為」以外のことで満たすことができる部分でもあります。この3つの欲求を満たす方法は、「行為」をすることだけではないからです。どうすれば二人でこの部分をクリアできるのかを考えることができれば、「行為」なしでもレスの問題は克服できるのかもしれません。

 

 

 

 

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