【レス、克服への道】思っていた形と違っていても

「レス」の克服
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1年半ほど前、僕たち夫婦はそれ以前のような激しい衝突をしなくなっていました。行為の頻度も月に一度ほどあり、状況は改善しつつあったはずでしたが、僕は常に不満を抱いている状態でした。

行為については、妻が嫌々ながら付き合ってくれている、という状態で僕が思い描いていた「求めあう」というとは程遠い状態。

ちょっとした妻の態度に「俺をバカにして!」と激しい怒りを感じたり。例えば夜、妻と子供たちが食事をしているところに帰ってきて、おかずを温めたりご飯をよそったりしてもらえないと、口には出しませんが心の中では「いつもこうやって俺のことをバカにするんだ」と沸々と怒りが湧いていたり。こちらが話をしているのに、急に話題を変えられたりすると、「俺の話なんて、最初から聞く気もないんだ」と不機嫌になってしまったり。

「性のことも満足させてもらえないのに、他の部分も全然できてない!なんて酷い人と結婚したんだろう!」と、断るごとにイライラ、イライラ。もう別れて他の人を探した方がお互い幸せなんじゃないかと、役所に離婚届を取りに行ったこともあります。

ちょっと前の記事で、「何かが変わったわけじゃない」ということを書きました。

正直、その頃と今と、何が変わったのかを考えてみても、実際にはほとんど何も変わってはいないと思います。

本当にくどいようですが、変わったのは自分。自分の受け取り方が変わっただけ。

例えば、行為について。

もともと、妻はそれほど性欲が強くないようで、新婚の時期でも頻度は月に2~3回でした。育児に追われ、仕事もフルでしている今は、日々の疲れもあり「したい」という頻度はもっと落ちて、おそらく2~3か月に1回くらいのペース。それでも、最低でも月に1回はしたい、という僕のペースに合わせてくれているのです。

当然、それほど乗り気ではないときもあります。応えてはくれているけれど、どこか行為に集中できていないのが伝わってくることもある。

以前はそれを不満に思っていました。「お付き合いでするなんて、本当は俺のことが嫌なんだろう」という感じで。

でも、違いますよね。僕のことを大事だと思っているから、少しくらい乗り気でなくても「応じよう」と努力してくれているわけです。妻は彼女にできる限りのことをしてくれている。でも、それを「不十分だ!」ととらえているのは自分自身なのです。

そのことに気が付いてから、僕は妻がそれほど乗り気でないときにも、そのことに心とらわれるのは止めにしました。もちろん、乗り気でない時は「痛み」が出やすい時でもあるので、その点には注意を払いましたが、必要以上に「気持ちよくさせなきゃ」とか「興奮させなきゃ」という思いを捨て、なるべく優しくするようにしました。プラス、終わった後は必ず「ありがとう」と言うようにしました。

人によっては、「させてもらってありがとう、なんて愛のある行為ではない!」と感じるかもしれません。以前の僕は、そんな声も気にしていました。ですが、今は気にしない。僕たち夫婦がそれでうまくいくのであれば、それが正解なんです。きっと。

行為以外の面でも、例えば話に割り込んできたり、話を聞いていないことも、僕をバカにしている訳ではなく、ただ単に彼女の「癖」。そこにそれ以上の意味はない。そうやって自分がつける「無駄な意味」をどんどん手放していって、今の良い状態にまで行きついたのです。

自分の思った形と違う!といって、そこに余計な意味をつけていれば、いつまでも苦しさは付きまとってきます。同じものを見ても、とらえ方で意味は変わる。そのことに、早く気が付いて欲しいと思います。

 

 

コメント

  1. hanna より:

    今日偶然こちらを発見し、レス克服カテゴリーを一気に読ませていただきました。
    5年前くらいから悩まれ、ご自身で現在の境地に達するに至られたこと…
    それをしっかり的確に表現されていること、、、素晴らしいです。
    私は夫に拒否された妻の立場ですが、悩みに発展したのが5年前。
    血を吐くような苦しい時期を地面を這いつくばるようにして、
    今現在ようやくsorairoさんが到達された境地と同じステージにはたどり着けたかな、、、私がたった一人で進んできた道は間違っていなかったのかな、、、
    と思い、コメント書かせて頂いています。
    長くなるので省きますが、自分の親との関係性が起因していると認識出来たこと、
    夫も夫なりには努力してくれた「形跡」はあること(私達はレス解消には至っていないので)、それに気づけたことは大きな進歩でしたが、
    未だに「自分で自分を癒やす」という壁をクリア出来ずに、そこで少し停滞しています。
    形だけは出来ているんですけどネ、心の底にまだ夫に対する復讐心のような感情がくすぶっています。

    今日は私の今の気持を聞いてほしい。
    私は誰にも相談できず、たった一人で頑張ってきました。
    人に弱音を吐くことが出来ません、だからセルフカウンセリング(と言うのですね)で
    この5年あまり、頑張って生きてきました。
    いつも「この世から消えてしまいたい」という衝動と戦ってきました。
    少しは自分を褒めてあげてもいいのかな。。。。

    これから先、夫との関係性が変わる事があるのか、それはわかりません。
    ただ、夫のことを憎いと思う気持以上に、やはり愛しているのかな。
    つらかったけど、少しトンネルは抜けたと思っているので、
    自分なりにゆっくり進んでいこうと思っています。

    sorairoさんご夫妻がこれからも長く穏やかに幸せなものでありますように!

    • sorairo より:

      hannaさん、コメントいただきありがとうございます。
      お一人で頑張ってこられたのですね。
      凄いことだと思います。
      ご自身の頑張りに、自信を持っていいと思いますよ。

      僕の場合は、克服する以前からこうやってブログに書いて
      発散してきましたので、誰にも相談せずにやって来られた
      hannaさんは本当に凄いことだと思います。

      ご主人に、復讐心のようなものを感じられるとのこと、
      僕も、そういった面が完全にない訳ではないですよ。
      少しずつ、弱くなっていっていますが、、、。
      ゆっくりと、進んでいってくださいね。
      hannaさんご夫婦が穏やかな幸せに包まれることを、
      心から願っております。

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