ここまで、パートナーとの行為を拒否する男性が、拒否したくなる原因を二つほど考えてみました。これまで挙げた2つは、基本的に今のパートナーには責任がないですよね。夫から拒否される女性の多くは、拒否される自分に原因があるのではないか、と自身を責めて苦しんでいますが、そうでは無いケースの方がむしろ多い。そのことを理解してもらえると、傷ついた心が少し癒えるかもしれません。
3.プレッシャーに負けてしまうケース
不妊治療をしているのに、ご主人が全然積極的ではない。年齢的にも早く妊娠したいのに、、、。という声を良く聞きます。消極的なのに、どう考えているのと問われると「欲しいと思っている」。でも行為が伴わない、と言ったケース。このような場合、「行為をして、妊娠させなければいけない」というプレッシャーに負けてしまっていることが多いようです。「行為をして、自分の子を産んでもらう」ということに興奮を覚えてもよさそうなものですが、実際にはそれをプレッシャーに感じ、避けたくなる男性も少なくないようです。
また、「パートナーを喜ばせなければいけない」とか、行為を「崇高なもの」と思い込んだりして「行為のハードル」を自分自身で上げてしまい、そのプレッシャーに負けてしまうケースだってあります。
また、男性の「もの」の固さやその持続時間に段々自信が無くなってくると、行為をしている最中に継続できなくなることがあります。俗にいう「中折れ」と言う状態です。実は女性の側はそれほど気にしていなかったりしますが、男の側は何故か「自分が最後までいかないと」と思い込んでいることが多く、「途中でダメになるくらいなら」と最初から行為を遠ざけてしまったりするのです。
余談になりますが、レスの問題を色々と調べていく中でいつもつくづく思うのは、自分も含めて男と言うのは「弱い生き物だなぁ」と言うこと。弱いくせに、いや、弱いからこそプライドを傷つけられることを恐れる。そして、「性行為」というのは男のプライドに直結しているんです。だからこそ、それにしがみついたり、逆に逃げ回ったりするのです。
4.日常生活でのストレスなどで出来なくなるケース
ネット上で男性側のレスの原因を検索するとよく出てくるこの理由。確かに原因としてはあります。僕も転職して営業職になってから2~3年ほどは、ほとんど性欲が無かった覚えがあります。
この場合、「疲れているから」と理由づけることが多いのですが、実際には「心の疲れ」の方が大きな要素です。人により個人差はあるでしょうが、仕事とプライベートの切替えが難しい場合にこういう状態に陥ることが多いのではないでしょうか。
男は不器用な生き物ですので、同時並行で色んなことを考えることが苦手です。例えば営業マンだった頃の僕は、休みでも夜遅くでも関係なくお客さんからの電話には出なくてはならず、現場が進行していれば重要な商談中でも職人さんからガンガン電話がかかってくる。月毎のノルマにも追われているため、基本的に仕事のことを忘れる時間が無かった。そうすると、常に頭の中では「あれをしなきゃ、これをしなきゃ」と仕事のことばかりを考えている状態になり、その他のことを考える余裕が無くなります。自然と「性」に関することを考える余裕も無くなってしまう。「疲れて出来ない」と言うよりは、「精神的にそれどころじゃない」というのがより正確なのかもしれません。
ここまで紹介した原因は、女性の側に何らの落ち度もなくても残念ながら発生します。そしてさらに事態をややこしくするのはこれらが組み合わさって「する気」を奪うこと。元々「性のこと」に消極的なのに、仕事上のストレスにさらされて、「子作りしないと」というプレッシャーに負けて、、みたいなことも珍しくはないと思います。
前にも書きましたが、僕は、レスの問題を克服するためにはまず自分の心を整えることが大事だと思います。ただ、相手がなぜ行為を避けているのか、分からないために不必要に自分を責めてしまう心情も良く分かります。繰り返しになりますが、これまで挙げてきた1~4のケースについては、自分を責めることの無意味さを知って欲しくて記事にしました。
少しでもあなたの心が軽くなればいい。そう願っています。
コメント
sorairoさんこんばんは。
先日はコメントにお返事下さいましてありがとうございました。励みになりました。
今回の男性側からの拒否の理由、とても参考になりました。
うちの夫の場合も仕事によるストレスは大きいのかなぁと思います。
sorairoさんも営業職につき2〜3年は性欲がなかったとのことですが、その後また急に奥様としたい!という気持ちになったのですか?もしよければ教えてください。
うちは私が諦めたらもう2度とないのかも…と不安になります。
景子さん、こんにちは。
コメント、ありがとうございます。
僕の場合には、僕が営業職について欲求が薄くなったタイミングと、
妻の妊娠・出産・育児が重なり「したくてもできない」状況でした。
上の子の妊娠から、下の子の授乳がひと段落するまでの4年ほど、
ブランクがあり、そこにその期間がすっぽりはまる格好です。
転職により仕事によるプレッシャーが少なくなり、欲求が戻った時には、
まだ下の子の授乳期間中でできる状態ではありませんでした。
ただし、僕の場合には、普通より性欲は強い方だと思うので、あまり参考にはならないかもしれません。
>うちは私が諦めたらもう2度とないのかも…と不安になります。
その気持ちは、よく分かりますよ。僕もそうでした。
ひとつ大事にして欲しいのは、景子さんは「諦める」必要はないということ。
ご主人の「したくない」を受け入れざるを得ないからといって、
「したい」という気持ちまで諦める必要はありません。
「諦める」という形で自分の気持ちを抑え込もうとすると、余計に苦しくなります。
まずは、「したいんだね、したいのにできなくて、つらいね」と、
自分の気持ちをしっかり受け止めてあげて下さい。
最初の一歩は、そこからだと思います。
景子さんのお住まいの地域がどの辺かが分からないのですが、
可能であれば、セックスレス専門のカウンセラーさんに不安を聞いてもらうのも
良いかもしれません。
関東だと、全肯定の「かすみー」さん、関西だと心屋の「美世」さんとか。
(どちらも、アメブロでブログを書いておられるのでご存知かもしれません)
レスの問題を何とかしよう、ではなく、景子さんの心を整えることが、
今は一番必要ではないかなぁと思います。
僕は、こんな感じでしか対応ができませんが、
聞く分にはいくらでも聞くことができますので、
このブログのコメント欄も、お気軽に、いつでもご利用ください。