相手の”におい”や”声”って、どう感じている?

よりよく生きるために
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「人はなぜS〇Xをするのか?~進化のための遺伝子の最新研究~」

シャロン・モアレム(原著)、 実川元子(翻訳)、アスペクト社、2010年1月

どストレートなタイトルですが、中身は至ってまじめに「人間の性」について書かれた本です。研究者が書いた本ですし、以前ご紹介した「残念な脳」のような砕けた書き方ではないので、興味がないと読みにくいかもしれません。

以前、動物行動学の学者さんが書いた本でも、同じようなことが書いてあったのですが、人間が自分のタイプの異性を見抜くための手がかりにしていたのが、”におい”と”声”だったということがこの本でも取り上げられています。

そして、女性は月経周期の中で、好みの男性のタイプが変わることも。

排卵日近辺、要は妊娠しやすい時期には、筋肉質で男らしいタイプに惹かれる傾向にあり、それ以外の時期には、家庭的で優しいタイプに惹かれる傾向にあること。

これらはあくまで「研究の結果」なので、万人に当てはまるわけではないのでしょうが、「そんな傾向がある」くらいは知っておいても損はないのかもしれません。

現代は、この”におい”も、そして”声”も、誤魔化され、判断を間違ってしまうことが多いのかもしれないなぁ、、、と素人考えに思います。

コロンや消臭剤や、そして洗剤に至るまで、まるで「匂い」が存在すること自体が”悪”であるかのように言われてしまう昨今。朝の情報番組で「わきの下の汗シミ」を許せない!といった投書が紹介され物議をかもしていましたが、そもそも「好きな人の汗の匂いは、臭いとは感じない」ものであるようです。「臭い!」と不快感しか感じないような異性には、近づかない方が無難なのかもしれません。

話しは少し脱線しますが、ご存知ない女性もいるかもしれません。女性の汗の匂いには「催淫効果」もあり、「好ましいと思う女性」の汗の匂いをかぐと、男は興奮します。「匂い」はいつも悪者、ではないのです。

一方、”声”。LINEなど、”声”を聴かないでもコミュニケーションがとれるツールが世に広まり、”声”を聴かなくても相手の言っていることを「聞く」ことができる時代です。最近の若い人は、「LINEで告る」こともあるのだとか。これでは「この人は自分にふさわしいか」のセンサーも、なかなか働かないことがあるのかもしれないですね。

「あなたの声を聴くだけで、安心できるの」となるのか。それとも逆に「声を聴くだけでイライラする!」となるのか。その差は何なのか?

最近よくテレビなどにも出られている、脳科学者の中野信子さんは著書の中で「ご主人の匂いを嗅ぐと眠くなるので仕事のときはご主人の匂いを感じないようにしている」とも書かれています。では逆に、今「上手くいかないなぁ」と感じているパートナーの匂いを「臭い!」としか感じられないのだとしたら。

それは、ひょっとすると「遺伝子的に相性の悪い相手」を選んでしまっている、ということなのかもしれません。

 

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