【レス、克服への道】苦しんでいるのは「拒否される側」だけでは、、ない。

「レス」の克服
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「レスの問題」で、妻と衝突していたころ、ときどき妻が怒りに震えながらこんな風に言っていた。「出来るんだったらどんなに楽か。でも出来ないんだから仕方ないでしょ!」こう言われて、僕はいつもやり場のない怒りをどこに向ければいいのか途方に暮れるのだった。

行為を「拒否する」妻の心理を知りたくて、女性専用の掲示板を覗いてみたり、「yahoo」や「goo」などの質問サイトの回答などを読んでみたりしたが、「理由なんてない!でも触られたりするだけでゾっとする」「夫はもう死んでほしい!」とか、酷い書き込みを読んで余計傷つき、怒りを増幅させるばかりで、結局何も得るものはないままだった。

以前書いていたブログに、何回か「拒否する側」の方や、「かつて拒否していた方」(どちらも女性)から、「拒否したくてしてるんじゃないし、拒否している方だって苦しんでいる」とコメントをいただいたことがある。だが、そのころの僕は「拒否される自分の方が、もっと苦しいんだ!」と耳を塞ぎ(コメントなので目を背け、か。)、そのことを理解しようとはしなかった。そればかりか、せっかく丁寧にその時の心理を教えて下さっているのに、逆切れして「あなたのご主人が寛大なだけですよ!」などと心ない返答をしてしまったりした。今もし可能なのであればお詫びしたいと思うくらい、あの頃の僕は、「拒否する側の苦しみ・葛藤」というものを受け入れることが出来ていなかった。

今現在、レスの問題で悩みの真っただ中にいらっしゃる方や、まだ心の傷が癒えていない方にとっては、この先を読むのはちょっと苦痛かもしれない。「まだ受け入れられない!」という方は、無理に読まずにブラウザを閉じていただければと思う。

ネット上にはレスに関するサイト・ブログが沢山あるのだが、どうしても「拒否される側」が被害者で「拒否する側」は加害者、という構図が出来上がってしまっていて、「拒否する」もしくは「拒否していた」方の心の動きや考えを述べたものは非常に少ないように思う。そんな中、以前はご主人との行為を「拒否していた」が、その後ご主人との仲を修復するために色々と努力されている女性「うどん」さんのブログ「理想の夫婦を目指す嫁のブログ」は、「拒否していた」とき女性の心の動きを知る上で、とても参考になる。

「拒否される側」にとって非常にありがたいのは、「うどん」さんがご主人のことを本当に大切に思っておられて、ご主人のために関係を修復しようと色々と努力をされている点だ。「出来ないんだから、仕方ないでしょ!」と開き直るのではなく、ご自身のこれまでの行動や言動をしっかり反省された上で日々努力されている方のブログなので、心が反発することなく「レスしている側も苦しんでいるだな」とすんなりと受け取ることができるのだと思う。それにしても、ブログの記事からは「うどんさん」のご主人への愛情が伝わってきて、こんなに愛されているなんてご主人は幸せな人だなぁ、、、などと羨ましくもある。

ただ、ひとつ読む側が気を付けて欲しいのは、このブログに書いてあることはあくまで「うどんさん」が感じたことなので、あなたの奥さんが感じたことではない、という意識を常に持っているべきだ、ということ。「この人がこんな風に言っているから」と、自分のパートナーに当てはめようとすると、逆に苦しくなってしまう。「あぁ、こんな風に感じている人もいるんだなぁ」くらいの感覚で読んでみて欲しい。

「拒否する側」の苦しみ。それは大事な人から責め立てられるつらさだったり、「自分は大事な人を苦しめている」と自分を責めることだったり。僕達「拒否される側」が想像するよりもずっと深く、「拒否する側」も苦しんでいるのだ。

今となっては恥ずかしいことだが、妻とレスのことでぶつかってばかりだったころ、妻がどんなに「私だってつらいのよ!」と訴えかけてきても、僕は「何とも思ってないくせに!」と彼女の言っていることを何も信じようとしていなかった。相手の言うことを「信じる事」すらできないで、自分のことを受け入れてもらえることなど出来はしない。このことは、深く反省しようと思う。

 

つづく

コメント

  1. […] 紹介していただいた記事はこちら。 […]

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