【レス、克服への道】パートナーとの「レス」があなたに示しているもの

「レス」の克服
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妻からの「拒否」で苦しんでいた時期の、その最後の頃。以前記事に書いたように、僕達二人はそれぞれ心療内科でカウンセリングを受けていた。カウンセラーは別々で、僕の担当は20代後半の若い女性カウンセラーだった。自分よりも10歳ほども若い女性に、夫婦の性生活について話をするのは、人目ばかり気にしていた以前の僕だったら無理だったに違いない。ただその頃には自分が「アダルトチルドレン」だ、ということに気付いていたので、ちょっと恥ずかしいなぁと思いながらもこれまでの顛末を冷静に説明することはできたのだった。

そのカウンセリングの中で、女性カウンセラーさんが言った「きっと、そういう気付きが出来たのも、奥様のお陰なのかもしれませんねぇ」という一言が、何故かモヤモヤと納得できない感情と共に僕の記憶に残った。

その後、二人とも仕事が忙しくなったことや、心のどこかで「自分には必要ない!」と思っていたことなどもあり、僕のカウンセリングは2~3回で終了した。(妻は半年ほど通った)。先日も書いた通り、その後も状況には大きな変化はなく、今の良い状態になるまであと1年ほど待たねばならなかったのだが、、、。

今、いい状態になってから、あのカウンセラーさんの一言の意味が良く分かる気がする。妻の存在なくして、自分のこの変化というものは導き出されなかったと思うのだ。「妻のお陰」。今はようやく、心がザワザワすることもなく、素直にそう思えるようになった。

もちろん、結果論ではある。妻が意図して導いた訳では決してない。だが、僕が他の女性と結婚していたなら、その女性が迷いなく自分をずっと受け入れてくれる女性であったなら、きっと僕は今でも、「本当の自分」と「自分が本当に望んでいるもの」に気付くことなく過ごしていた可能性はあるのだ。それが果たして「本当の幸せ」だったのかどうか。今が「幸せ」と思っている自分には分からない。

パートナーとのレスで苦しんでいる方々のブログを見ていると、辛かった頃の自分を思い出して、何か励ましの言葉をかけたくなる。だが、この問題は個人差が大きくて、単純に「こうしたらいいですよ」「ああしたらいいですよ」とは言えないことを、身をもって知っているだけに、コメントを書きかけても手が思うように動かない。言葉が上手く紡げない。

だが、パートナーからの「拒否」には、あなたとパートナーとの間に何らかの問題点があるのだ、ということを示してくれているのだと思う。きっと二人に「今のままではダメだよ」ということを暗に教えてくれているのだと思うのだ。

問題があるのは、僕のように「拒否される側」かもしれないし、「拒否しちゃう側」かもしれない。何が問題なのかも、人によるしはっきりとは分からない。ただ、二人が夫婦として今後永く寄り添って生きていくために、見直さなければいけない「何か」があることを、暗に示してくれている。そんな風に思うのだ。

ここしばらく、レスの問題に焦点をあてて記事を書いてきたので、ちょっと暗いトーンの文章ばかりになっているけれど、今の僕はこれまで生きてきた中で「一番幸せ」と言えるほどいい毎日を過ごしている。取り立てて仕事が上手くいっているわけでもないし、毎日の中で不安に感じることもある。妻に対して「ちっ」と腹を立てることだってない訳ではない。「行為」の回数だって、一番揉めていたころと大差はない。でも、「今が一番幸せ」と言い切れるほど穏やかで幸せだ。きっとそれは、「自分自身に素直でいられる」状態になったから。そしてそんな自分になれたのは、夫婦の間が上手くいかずに試行錯誤をしていたあの頃の苦しみがあったから、なのだ。

今、苦しみの真っただ中にいる方にとっては、イラっとする内容かもしれない。でも、苦しい今だからこそ、負けないでほしい、と思う。

 

つづく

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