中小企業には無くて、大手にはある「大きなデメリット」

スポンサーリンク

中小企業には無くて、大手にはある「大きなデメリット」とは。

それは、「転勤がある」ことだと僕は思います。

かつて、大手鉄鋼メーカーに居たころ、3月は恐怖の時期でした。僕の居た部署の転勤辞令は、ほぼ3月に出ていたからです。実際には、「政府系機関への出向」という転勤なしの辞令しか受けていませんが、その辞令を受けるために部長に呼ばれたときのあの恐怖感と言ったら、今でも思い出すくらいです。

転勤によるリスクというものは、家族ができるとより深刻なものになります。会社に入ったときには、「この会社にいる以上、仕方ないだろ」と思えていても、結婚し、子供ができ、その子供が学校に通うころになると、状況は全く変わってしまうのです。

そして、転勤に伴う単身赴任が、家族に与える影響。単身赴任中の親の介護の問題など、「転勤」が起点となって、色々な問題が発生する場合もあります。

また、お金の観点から見ても、転勤に伴う転居って結構影響が大きいんです。

「転勤の引越し代は、会社から出るじゃん」それはその通り。でも、多くの企業で負担してもらえるのは純粋な引越し代だけですから、それに伴う家具の買い替えや、処分費や、挨拶の品代、、、etc…を考えると、意外と大きな出費になります。

「単身赴任なら、あまりお金はかからないでしょ?」引越し代はそうですが、実際に単身赴任すると、家と赴任先を行ったり来たりする費用は結構バカになりません。会社から認められるのは、月一回の交通費だったりするのですが、子供の学校行事だったり、家庭の都合だったり、それが仕事の都合とは調整が付かなかったりで、思いの外、行ったり来たりする羽目になります。その交通費もそうだし、精神的・肉体的な疲労も結構大きかったりします。

もちろん、この転勤のリスクというのは、人によって受ける影響の大きさなどが変わって来るので一概には言えませんが、転職先・就職先を選択する際に、自分にとってその部分のウェイトがどれくらいなのかをしっかりと考えてみる必要はあるのではないか、そう思います。

最初に、中小企業にはない、と書きましたが、ちょっと語弊があるかもしれません。というのも、中小企業でも転勤しないといけないケースもあるので。そこは見極めが大事なのかもしれません。

僕が、Uターンで最初に入ったリフォーム会社は、入社当初は社員20名程度の地場のリフォーム会社でした。採用の面接で社長に聞いたのは、「この先、どれくらい事業の規模を拡大されるお考えですか?」ということ。そのとき社長の答えは、「県内に5店舗(当時2店舗)」。しかし、私が入社して3年目に4店舗目を出した時点で周りに焚きつけられ、欲が出たのでしょう。「九州全県、中四国9県、全40店舗」と言っていることが180度変わりました。その半年後、僕はその会社を辞めました。地元に帰りたいために転職をしたのに、また転勤でよそに行くことなど、本末転倒だからです。

他にも、取引先の工場があるから、などの理由で、中小企業と言えども転勤や単身赴任がある場合があります。「そんなの気にならないよ」であればいいのですが、気になるのであれば、入社前に面接などで確認しておくのが良いでしょう。

今日はこの辺で。

コメント

タイトルとURLをコピーしました