大手と中小、あなたに合っているのはどっちだろうか?(2)

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大手企業と中小企業を比べた場合のお話。大手企業に勤めるメリット、続きです。

仕事に必要な道具や経費。

大手の会社であれば、ほぼ会社が準備してくれます。しかし、中小企業では「え?これダメなの?」みたいなことは多いです。例えばパソコン。例えば施工管理用のカメラ。今の私の勤め先では、パソコンが持込です。もちろん、その周辺ソフト(例えばセキュリティソフト、CADなど)も自腹になります。あと、作業着。こういった基本的なものは、大手企業であれば普通に支給してもらえます。

「同期」の存在。大手企業の場合、中途で入社しても同時に何人も採用しているケースが多いので、「同期=同じ釜の飯を食った仲」の人間が得られることが多いです。この「同期」という仲間の存在って、意外と会社の中で生きていく上で励みになったり、助けられたりすることが多いので、この点もメリットと呼べるのかもしれません。

「看板」の存在感。大手企業に勤めている、という精神上の満足感は、自分で思っている以上に大きなものです。周りからの「受け」も良くなる(気がする)し。営業マンとかの視点で言えば、やはり看板の力に寄っている部分も多くあるので、意外に侮れません。

ちょっと話は外れますが、「看板」と言えばこんな話を思い出しました。最初に勤めていた鉄鋼メーカーから、当時僕が所属していたエンジニアリング部門が子会社化されることになりました。当時まだ非管理職だったので、組合の代表として会社との交渉に出ていたのですが、その席上。

「この分社で、結婚しにくくなるじゃないですか、どうしてくれるんですか!」と真面目に詰め寄った後輩社員がいました。彼曰く、「大手鉄鋼メーカーに勤めているのと、その子会社に居るのとでは、相手とその親からの受けが違う。ひいては婚活において不利になる!」と。。。

まぁ、そんなことを言っている間は女性にもてることもないでしょうけど、そんなことを思いつく人がいるくらい「大手の看板」の力というのは侮れないものなのかもしれません。

一方、技術屋的な観点から。

研究開発や携わる仕事のスケールについては、やはり大手の方が大きいです。そもそも今の会社には研究開発部門なんてないですし、受注する工事の規模で言っても、大手企業の現場が何十億から百億くらいの規模なのに対し、我々地場の建設会社が常に向き合うのは数千万円から数億程度と、随分な開きがあります。技術的な対応で先を行くのはやはり大手企業になりますから、そういう点を重視する場合には、大手企業で働くことは大きなメリットと言えるのかもしれません。

こう言うことは、土木に限らず他の部門でもあるのではないかと思います。例えば、大手なら車全体について考えることができるが、中小であれば部品のみしか作れない、とか。

ここまで書き並べると、「大手の方がいいに決まってるじゃん」という風に感じる方も多いかもしれません。でも、残念ながら「中小企業には無くて、大手企業にはある」大きな大きなデメリットがあるので、その辺は一概にそうとは言い切れないのです。

続きは、また明日。

 

 

 

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