大手と中小、あなたに合っているのはどっちだろうか?

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僕は地方の国立大学を卒業後8年間、とある大手の鉄鋼メーカーに勤めていました。その後、地元にUターンするためにその会社を辞め、そこから今の地場の土木系の建設会社に勤めるまでの間に、2社の中小のリフォーム会社と、1社の大手リフォーム会社に勤めました。

転職活動をするとき、あるいは就職活動をするとき、就職先がいわゆる「大手企業」の方がいい、と言う風に心のどこかで思ってしまうことって、あるんじゃないかと思います。僕もその一人で、大手リフォーム会社に転職が決まったとき、「これで一安心だ」と思ってしまった記憶があります。それが、大間違いだったわけですが、、、。

大手企業がいいか、中小企業がいいのか。実際に働いてみた経験から、少し考えてみましょう。

大手企業で働くメリットとは?

大手企業に勤めるメリットで、多くの人の頭に浮かぶのは「給料がいい」ということではないでしょうか。しかし、実際には大手だから給料がいい、という訳ではないことが多いです。結局、業種によって大きく変わってくる部分もあり、実際大手のリフォーム会社にいた時の給料は、今の会社よりも10万ほど安いです。一概に、「大手だから給料がいい」という訳ではないですね。

では、何がメリットなのか。まずは「安定感」なのではないでしょうか。経営の安定感という意味では、中小企業に比べると格段にいいと思います。そんなことを言ってもあの東芝があんな風に傾いたりする時代ですから、実際のところはあまり変わらないのかもしれませんが。

そういう意味では、「給料がいい」というより、「安定して給料がもらえる」というのが正解かもしれません。

次に、福利厚生。この部分が中小企業との一番大きな差になると僕は思います。退職金の額や、スケールメリットからくる提携サービスなど。教育ローンなどの金融商品を持っている大手の会社も多いですし、持ち株会など、資産形成までお手伝いしてくれる会社だってあります。この部分は、中小企業では真似のできないところです。

それから、大手企業では個人の「責任」が薄まります。よく「所詮俺なんて歯車の一つだし」みたいなことを言う人がいますが、歯車の一つだからこそプレッシャーが減る部分もある。中小だと、歯車どころか、エンジンだったり車輪だったり、色々な役割・責任を求められる訳で、そういう意味では大手の方がある意味「気楽」に仕事をできる部署が多いかもしれません。

最近、神鋼さんのデータ偽装問題が話題になっていますが、こういう問題が起きやすいのも「責任」が薄まる部分に起因しているのかもしれませんね。僕が学校出てから勤めていた会社では、アメリカの橋の工事の受注活動での失敗で、400億だったかの損失が出たけれど、結局誰も責任を問われませんでした。

また組織が大きいので、ある一つの部門がダメとなった時に、違うポジションに移ることが中小に比べて容易という部分も捉えようによってはメリットと言えないことはありません。前にも一度書いたように、僕自身、大手リフォーム会社でパワハラ上司とどうしてもうまくいかなくなった時に、他の営業所・支店への転勤の話が何度も出ました。ここでダメだ、となっても逃げ場があるというのは、精神的には悪くないと思います。社内にいられなくなったとしても、例えば子会社への出向があったりと、いきなり「お前、クビ!」みたいになることは少ない。まぁ、安心して仕事ができるのかなぁ、、と思います。

次回に続きます。

 

 

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