適職を考えることなくきた、私の場合。

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私は、今40歳ですので、私が社会人になったのは、約20年前のことになります。

地方の県立高校から、地方の国立大学の工学部を経て、大手鉄鋼メーカーの土木部門に入りました。

私の両親は、紳士服関係の職人です(今も現役)。二人とも中学卒業後、師匠の元に弟子入りして手に職をつけ、私を含む3人の子供を養ってくれました。

両親ともに職人でしたので、私は子供のころから、勉強しろとか、いい学校にいけ、とかいう「進路指導」を受けたことがありませんでした。幸か不幸か、勉強はそこそこできたので、学校でもあまり厳しく指導されることはありませんでした。今考えると、これが30歳を過ぎて、職を転々とすることの大元の原因になったのかなぁと思います。

私が就職したころは、ちょうど「就職氷河期」と呼ばれた直前のころで、巷では「就職難」が言われ始め、同級生の中にはうまくいかない就職活動(当時はまだ就活とは言ってなかった)を苦に自殺をした人もいたような環境でした。ところが私は、またも幸か不幸か、たまたまタイミングやら何やらが上手くかみ合って、すんなり大手の会社に内定してしまいました。

結局、私は社会に出るまでの間に、真剣に自分に向き合い、自分は何の仕事をしたいのか、を考えることなく、過ごしてしまったのでした。

まぁ、考えようによっては、悩む時期が早いか遅いか、の違いだけではあるのでしょうが。。

この歳になると、本来もっと早い時期、学生時代に自分がどのように生きていたいかを真剣に考え、周りの大人たちもそれにきちんと手助けをすべきだと思ったりします。「勉強できるから進学校→大学→企業に就職」ではなくて、本人がどのように生きていたいのか、を踏まえて、それに応じたアドバイスをすべきだ、と。

今は、職業選択も以前に比べて自由度が増していますし、情報も簡単に手に入る。それだけに、私たちの世代が育った頃のような「いい大学からいい会社」というような「レール」も存在しなくなりました。だからこそ、もっと早くから「どのように生きていくのか」を本人が考え、それに周りの大人も手助けする。そんな必要があるのではないか。

そんな風な想いを強くしたのは、私の現場に来た、一人の若い派遣労働者の存在でした。

 

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