「ザックリ」と「ミリミリ」

リクルート

これは、「土木の仕事」に限った話、ではないのかもしれませんが。

我々土木屋は、仕事の中で「ザックリ」という言葉を本当によく使います。「ザックリ:大まかに言えば」ということなのですが、工事の中で掘る土量の概算であったり、それにかかる概算の費用であったり。それを表現するのに「ザックリ、○○m3」、それにかかる費用は「ザックリ○○万円」、それに要する日数は「ザックリ〇日」etc,,,,。

一方で、ここはキッチリ数字を詰めないといけない、という場面もあります。例えば掘る範囲を決めるための座標値であったり、距離であったり。金額的なものでも、請求に関するものであったり。こういう風に数字を細かいところまできっちり詰めることを「ミリミリ」などと表現します。(1㎜まで詰めることから、か?)

で、異業種からやってくると、この「ザックリ」と「ミリミリ」の切り替えが最初は意外と難しい。お金に関することだと、何でも細かにやらないといけない、と思い込んでしまっていたり、「大まかな工程を掴むため」の数量計算を細かくやり過ぎたり、逆に「キッチリ」ミリミリまで計算すべき座標計算を「こんなもんか」でやってしまったり。

私は学校も土木を出ているので「誤差10㎝以内♪」には慣れていますが、機械工学出身だったりすると「誤差は小さければ小さいほど良い、、、例えば0.1㎜!」が常識だったりするので、土木以外の分野から来られる場合には、カルチャーショックを受けるかもしれませんね。

土木の仕事の場合には特に、気象や現場の条件によって誤差が大きかったりするので「ザックリした数字の掴み方」が出来るかどうかが大事なように思います。

ま、仕事でやっていれば慣れる慣れる。(ここもザックリ?)

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