「設計」のイメージ

リクルート

今日は、学生さん向けのリクルートを意識した記事を書きます。

「設計の仕事」というと、一般の方がイメージするのはどういう仕事内容でしょうか。

恐らく、多くの方が「作るものの形を考えたり、図面を描いたりする」ことを想像するんじゃないかと思います。

少なくとも、私は学生時代そういうイメージでいましたので(不勉強なだけ、かもしれないが。。。)

ですが、土木とちょこっと建築と、建設業界で20年生きてきて、今「設計の仕事とは何ぞや?」と聞かれたならば。その答えは「お金の計画を立てること」だと言い切れます。

私は、学校を卒業してから3年間、そのあと2年の出向を経てさらに3年間、鉄鋼メーカーの「構造設計技術グループ」という部門に所属していました。そこでの主な仕事はパイプラインの構造設計と、図面の作成。と書くと、「なんだ、やっぱり設計って計算したり図面を描く仕事じゃないか!」と突っ込まれそうですが。

構造設計も図面も、途中段階でしかありません。最終的に何が目的かというと「お金がいくらかかるか」をはじき出すこと。全ての設計物は、最終的にはこの「お金の計画」に繋がっています。

私が想像するに、発注者(国、県、市など)や設計コンサルタントの方々の業務の一番コアな部分はこの「お金の計画を立てる」こと。「僕はお金のことは分からないので、図面だけ引いていたい!」というのは無理な話。

そもそも、図面を描くためにも「お金」のことを意識しないと成り立ちません。「この方法ならいくらかかるけど、こっちの方法ならいくらで済む」みたいなことを常に考えないといけませんから。

もし、「俺は設計で生きていきたい!」と思っているのであれば、構造計算や図面のスキルと同じくらい「お金をはじく(お金の計算をする)」ことにも関心を持つことをお勧めします。

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