たかが旗、されど旗

現場のあれこれ

1か月半ほど前の、6月中旬のある日の夕方。作業服姿の私が居たのは、作業服が似つかわしくない行橋市内の「手芸店」。

違和感バリバリの手芸店で、何を探していたのかと言うと「出来るだけ綺麗なオレンジ色の布」。

見ると、艶々したオレンジ色の布が。どうやら「サテン」と呼ばれる生地らしい。

「よし、これだ!」と買ったはいいものの、何となく気になって店員さんに聞いてみる。「これって、普通はどんな風に使われる布なんですか?」

店員さんの答えは「発表会の衣装とか、ドレスとかですかね~。何に使うの?」

う~ん。工事現場の旗、とは言いづらい。。。

旗を製作中。

今回の現場では、現地盤の上に60㎝で土を盛っていきます。盛る土の厚みを管理するのに使うのが下の写真の「層厚管理棒」。これを20m毎に置いて、土の厚みを管理していくのですが、写真のとおりそのほとんどが埋まってしまうため、ブルドーザーやバックホウ、ダンプカーの運転手から見えずに、壊されてしまう可能性が高い。

層厚管理棒

そこで、この層厚管理棒の位置が一目で分かるように、旗を立てる訳です。

さて。旗を立てるだけなら、それ用の旗も売っていて。「そんなことに時間をかけるくらいなら、既製品で済ませて、別のことをしろよ」というご意見もあるとは思います。

でも、そこは拘りがあって。

オレンジ色というのは、弊社池間組の「コーポレートカラー」。とくに社則とかで決まっている訳ではないのですが、「池間組=オレンジ」というのが染みついていまして。今回、どうしても「オレンジ色の旗」で統一したかったんです。ただただ、それだけ。

写真で見ると、伝わらないかなぁ。。

「たかが、旗じゃないか」と言われればそうなんですけどね。でも、やはり「会社の色」で統一された旗が、ピシッと並んで風に力強くはためいているのを見ると、それだけでもちょっと気合が入るような気がして。

傍からなんと言われようと、拘って良かった。一人、悦に入ってます。

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