現場での作業が終わり、次は「竣工検査」の準備がメインになってきます。
我々土木の現場監督にとって、重要なスキルの一つが「測量」に関するもの。
図面上に示された工事目的物を、図面に示された通りの場所に作るには、位置や高さの指示と工事中の確認、そして出来上がった物の確認が非常に大事。
とはいえ、測量屋さんのようにそればかりやっている訳ではないので、やる機会は限られている。その限られた機会を逃さず、日々練習していくしかない。
この日は若手の二人で「高さの確認」。
「レベル」「スタッフ」と呼ばれる測量器具と、電卓・野帳を片手に奮闘中。
高さの確認は「水準測量」によって行いますが、この測量は計算自体が「足す、引く」のみのシンプルなもの。
それだけに、最初の読み値を間違えると、延々と間違えた計算をし続けることに。
なかなか計算が合わず、合わない原因を考えつつ行ったり来たり。
もどかしくはありますが、場数を踏まないと身につかない。
竣工前である程度余裕がある状態でないと、じっくり時間をかけての育成は難しいので、我慢我慢。
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