「土木」という仕事の知名度

現場のあれこれ
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先日、食事時に家族と話をしていた時のこと。

「人手不足」に関することを伝えるニュースを見ながら、「うちらの業界も人が不足しているから、『土木業界で働いてみたい』って人がいたら紹介して~」と冗談で言ったところ、中学生の子供から

「『土木』って仕事がある、ってこと自体が知られてないもんね。学校で『お父さんは土木の仕事してる』って言ったら、『土木?なにそれ?』って反応されるもん」という一言が。

おぉ?土木という業種は、子供達にそんなに知られていないのか、、、。

私は、中学生の頃から「将来は建築士になる」みたいなことを言っていて、「建設業界」に関心を寄せていたので知っていたけれど、関心のない子にとっては「土木ってなに?」というのが普通なのかもしれません。

私も含め、この分野に入ってくる人、関わる人のほとんどは土木という分野があることが「当たり前」な人達なので、いかに我々の業界が「一般の人に知られていない」のか、知る機会すらないのが現実。

それにしても、私としては結構面白い仕事だと思ってるんですけどね。

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土木の仕事が、ここまで知られていない理由としては、そのメインの発注元(客先)が公共団体であり、仕事の多くが公共事業である、というのが大きいと思います。仕事の受注は「入札の結果」であって、宣伝して知名度を上げたとて仕事に直結する訳ではないから、宣伝などがあまり行われない分野である、というのは大きい。最近は大手ゼネコン各社がテレビCMを流していますが、半分以上は「建築」をイメージさせるもの。清水建設さんと大成建設さんが、土木の内容も取り上げていますが、それほど多くはありません。

あとは、我々土木屋自身があまりアピールして来なかったことも事実。最近でこそ「現場見学会」等を盛んに行うようになりましたが、数年前までは「現場なんか見せて、何になるんだ」的な空気があったのも事実。

いずれにせよ、もっと「土木という仕事」をアピールしていく必要がある。そんな風に考えています。

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