「水替え」という”精神修養”

現場のあれこれ

またしても、泥にまみれる週末を過ごしている訳ですが。

土木の世界では、ポンプなどを使って現場内の水を排水することを「水替え」と言います。

この「水替え」、なんだか「修行みたいだな」とやってて思います。

ちょっと前に書きましたが、ポンプは軽い物でも10㎏~20㎏ぐらいあって、それに水の入ったホースがついていて。「引力と摩擦力」をもろに受けつつ、ポンプの場所をあっちやらこっちやら動かす訳です。

しかも、まぁ当然のことながら、ポンプを動かすのは水溜りの中なので、足元はドロドロ、ベチャベチャ。足元の悪い中で、重いものを持って、引き摺って。

そして一番堪えるのが、この作業、一旦水を引かせても、次にまた雨が降れば、同じ作業を繰り返すことになる。。。いつ終わりが来るか、が天任せで自分でコントロールできない、ということ。

これこそ、「精神修養」。

「また雨が降るなら、やりたくないなぁ~」となる気持ちもよく分かる。普通の地面ならば、水はある程度地下にも浸透するので、作業が控えていなければ、誰だってやりたくはない。

まぁ、うちの工区については、「出来形検測&写真の撮影」を急ぎたい、という事情があるので「しつこくしつこく」水替えをやっている訳ですが。

一人でやっていると、ポンプに向かって「お前、重いんじゃ~!」、ホースに向かって「この、しっかりついてこい!」と叫んでみたり。

周りに人がいないから出来ること。人がいたら「あいつ、水替えで頭おかしくなったんちゃう?」と言われてしまう。

まぁ、こんな水溜りも、うちの工区はあと一か所。もうひと踏ん張り。

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