今回の現場の「築堤盛土工」は、当初「ICT施工」を実施する予定でした。
「ICT施工」とは、ドローン、もしくはレーザースキャナーによって盛土施工前の現況を点群データ化し、三次元で作成した設計データに基づいてマシンコントロールもしくはマシンガイダンスを搭載した「ICT建機」で施工を行い、出来形は再び点群データを使用して確認し、ウンタラカンタラ、、、、という、「省力化・機械化施工」を行う手法のこと。
大規模な土工を行うには、メリットも多いのですが、いかんせん「点群データの作成」「三次元設計データの作成」「ICT建機の手配」etc,,,、手間と時間とお金がかかる。
今回は、工期が押し迫っていること、そしてICTで行うメリットが小さいことなどもあり、実施を見送ることになりました。
が。
そのまま何もしない、では面白くない。
一昨年、同じ苅田の工事で「点群データ」を作成し、工事に活用する試みをしましたが、その時はドローンによる写真撮影のみで、点群の作成は外注しました。そのときに感じたのは「自前で点群を作成できれば、もっと工事に活用できるかも」という可能性。
その思いもあり、点群データの作成を内製化できるよう、会社で「点群処理ソフト」を購入してもらっている手前、せめてこの工事でその筋道をつけたい。
ということで、ドローンを飛ばして写真測量を行い、点群データを作成する試みを実施中です。
今回の「ゴール」は、採取した土量の把握をこの点群データをもとに行うこと。
毎日、試行錯誤で頭から煙が出そうですが、もう少しで出来るかな、というところまで来ました。
工事をしながら、新しい試みをするのは勇気が要りますが、ゴールできるように頑張ります。
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