「土方殺すにゃ刃物は要らぬ、雨の三日も降ればよい」
昔から、土木の世界の人間が一番怖がるもの。
それは、「雨」。
今、私たちがいる現場も、それは例外ではありません。
私たちが今行っている作業の内容は、船で運んできた「山土」をダンプトラックに積み替えて、広い現場内に運び、層厚60㎝で盛土していく、というもの。
当然、雨が降れば運搬は難しくなります。
まだ、土地として使えるようにする「仕上げ」の最中の土地なので、雨水を排水するための配管などありませんし。
それどころか、周りを堤体で囲まれていて、真ん中が低い状態なので、雨が降れば面白いように水が溜まります。
この現場は、6月の梅雨時期から始まったので、工事開始2週間後にはその洗礼を浴びることに。
最近の雨の降り方は、容赦ないですからね。もうあっという間に一面水浸し。
現場を確認に行って、一面の水溜りを見て、もう苦笑いするしかない。
しかし、我々も黙って「雨に殺される」訳にはいきません。
降ってくる雨を嘆いても仕方ない。打てる手を考えて、工程へのダメージを最小限に食い止める。
それがはまると、この仕事は面白い。
そんな風に思います。
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