帝国の終焉

現場のあれこれ

映画「スターウォーズ」のサブタイトルみたいなタイトルをつけましたが。

この数年間、同じ敷地内の現場事務所に出入りして、毎年毎年、この光景を見てきたはずなのに。

興味を持っているのといないのとで、こんなに見え方が変わるのか、と思いつつ眺めているのは。

藪、ではなくて「葛」の潮が引くかのような、減退ぶり。

夏から秋にかけて、葛の葉っぱ以外見えない、というくらい、他の植物の上に覆いかぶさって、まさしく「グリーンモンスター」の異名に恥じぬ勢いを見せていた彼らですが、11月末から気温が下がってくると急に勢いを無くし、葉の色つやが落ちて、一気に衰退の様相を見せ始めました。

タイトルはオーバーにつけましたが、彼らにとっては毎年のこと(のはず)。今年の春から彼らを見守ってきて感心するのは彼らの「合理性」。ダメージを受けたり、環境が不利になったらサッと葉を落として守りに入る。弦だけになってエネルギーの損失を抑え、根に蓄えた栄養で不利な状況を乗り切り、「いける!」となれば一気に葉を出し、一気に他を圧倒する。

凄いな、と思いますね。そして思う。彼らのポテンシャルを、何かに活かせないものか、と。

土木の話からは外れますが、葛というのは昔から日本人にとって身近な存在だったと、彼らを調べていくうちに知りました。若葉や花は食用にもなり、家畜にとっては栄養豊富で優秀な飼料であり、弦は道具などの材料になり、根は食用や薬用になる。

今「グリーンモンスター」化しているのは、我々人間が彼らとの付き合いを一方的に切ってしまったからではないのだろうか。。。

彼らの強力な生命力を、活かす手立てはないものだろうか、、、。

夏の盛り、一番勢いのあったころ。

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