現場からの排水が終わると、厚さ1mの砂が敷き詰められた現場内は、一見すると一面の「砂漠」のように見えます。
風が強いと、表面の砂が流れて砂に風紋を刻み、その印象はさらに強まるのですが、、、。

でも、地表面のすぐ下は、まだまだ海水で満たされていて、、、
配管を入れようと砂を掘削すると、、、
このありさま。

地表面から20㎝~30㎝ぐらいに地下水位があり、砂の隙間が海水で満たされた「飽和状態」と呼ばれる状態です。
これでは、まだまだ上に重い重機などが乗るには危険です。
よく、地震が起きた時に「液状化」と呼ばれる現象が起きて問題になりますが、今の現場内は、この「液状化」が起きる条件を満たした状態。
ですので、大型のショベルカーで砂の上を歩くと、、、

たちまちベチャベチャ。規模は小さいが、これが「液状化」。重機の振動で砂の中の水が押し出されて流動化状態になっている。
このままでは今回の工事で使う機械が入れる場所は限られているため、発注者と相談し、機械が入れる部分と、入れないところで対応を変えて施工することになりました。
今は機械が上を歩くだけで液状化する地盤を、そうならないようにする。
それが今回の工事の目指すところです。
コメント